すだチ

ネットの片隅で小説を細々と書いている者です。 Twitter上で将棋恋愛小説『にいづ…

すだチ

ネットの片隅で小説を細々と書いている者です。 Twitter上で将棋恋愛小説『にいづましょうぎ』を連載しています。 ⇒https://twitter.com/shinya1120 宜しくお願いします。

マガジン

  • にいづましょうぎ

最近の記事

にいづましょうぎイメージソング──歩み──(合成音声版)

将棋恋愛小説『にいづましょうぎ』のイメージソングです(合成音声版) 【歌詞】 あなたが夢中で話す言葉は 解らないことばかり 想像もつかないほど 繰り返してきた 欠片にそっと手が触れた 同じ言葉を知ってやっとわかる想いがある 幾百もの幾千もの試行の果ての一歩 悔しさに涙零して前を向いた そうだこの顔が見たかったんだ あなたが夢中で話すことも 少しずつわかるようになって 舞い上がる気持ちに浮かれては 簡単なことも見落として 繰り返すたびに思うことは 変わらないこれからもきっと もっと知りたい近づきたいって 強く強く感じる 同じところに立ってやっと見える景色がある 幾度となく積み重ねた思考の果ての一歩 遠く霞む希望目指して前を向いた ふたりこのみちを歩んでく

    • ミハルヨサクラレビュー(サトウ·レン様)

      小説URL→https://novelup.plus/story/344255857  良い小説に会うと、ほっとする。小説の灯はいつの時も尽きてはいない、と信じさせてくれるからだ。そういう小説には得てして感想はノイズになることがある。なのでこんな文章を読む暇があるなら、はやく作品のほうを読んでください。ネタバレフィルターは念のため付けましたが、ネタバレをする気はありません。ただ、そんなの関係なく、まず作品のほうを。 〈私は思うのだ。三度の春しか無いからこそ、この町の人々は

      • にいづましょうぎご感想(読み手のネコ様)

        ※読み手のネコ様(https://twitter.com/yomite_neko)がTwitter上に書いて下さった内容をまとめたものです。改めまして、素敵なご感想をありがとうございました!m(__)m  この作品、今までネコが読んできた作品には多分なかったTwitter上での他者とのコラボをしながら書いてるシナリオがあったり、将棋を軸にしたシナリオ構成があったり、割と触れたことのない構成で組んであったから時間をかけて数回読み直しをして、ようやくネコでも納得できる言葉で纏め

        • にいづましょうぎ名台詞集

           Twitter上で『#字書きはあなたが気に入ってくれた拙作の一文が知りたい』というタグを付けて呟いたところ、大変ありがたいことに複数の読者の方から反応を戴きました。  Twitterではログが流れてしまうので、感謝の気持ちを込めてここにまとめたいと思います。  題して、にいづましょうぎ名(迷?)台詞集。それではどうぞ! ・「かおりん。思いきって踏み込んで来い。俺が全部、受け止めてやるから」  園瀬修司  第二章(4)あなただけ、みつめてる より ・棋譜には対局者の人柄、

        にいづましょうぎイメージソング──歩み──(合成音声版)

        にいづましょうぎイメージソング──歩み──(合成音声版)

        マガジン

        • にいづましょうぎ
          10本

        記事

          【過去作】アンハッピー・ガール~新春激闘編~

           アンハッピー・ガール~新春激闘編~  除夜の鐘の鳴る音が聞こえる。  ぼーん……ぼーん……。  もうすぐ、今年が終わる。  ヤなことばっかあった厄年にさよなら。  そして、幸せに満ちた年を迎えられることを、心から願う。  そう、来年こそは。  ぼーん……ぼーん……。  誰にも、不幸人間などとは呼ばせない。  ぼーん……ぼーん……。  私は、幸せを呼ぶ女の子になるのだ。  来年の抱負はこれで決まり。誰にも文句は言わせない。たとえ、神様であっても。  私の決意を

          【過去作】アンハッピー・ガール~新春激闘編~

          戴いた感想(たいふりさん)

          こんばんは! 最新話やっと追いつきました! 連載お疲れ様です! (ネタバレ含んじゃうのでDMから失礼します ゆかりさん改め永遠ちゃんいいキャラしてますねぇサングラスをかけた顔 これは主人公グループじゃないのに人気投票で上位食い込んでくるタイプだ! …たいふりとか言うやつ、永遠ちゃんになんという条件を出しやがる! だいたいアイツの動画のゆかりさん悪手指して自爆して困り顔率高いじゃねえか!(…取り乱しましたすいません汗マーク 仮初めのゆかりさんモードを捨て、剥き出しの憎悪を

          戴いた感想(たいふりさん)

          にいづましょうぎキャッチコピー

          深山希様からいただきました(*^^*) 将棋を知らなくても、楽しめます。 将棋を知っていれば、もっと楽しめます。 でも、一番楽しめるのは、今から将棋を始めるあなたです。

          にいづましょうぎキャッチコピー

          にいづましょうぎ感想(ゴゴ様)

          ひと言で言う……前に、ひとつ言っておかなくちゃなんだけど、これは『将棋』をテーマにした作品で、ゴゴは将棋は駒の並べ方と動き程度しか知らない。そういう人間の感想だってことは、ご理解くださいね。 では改めて、ひと言で言うと『融合』だね。 それはジャンルが、という意味でもあるんだけど、もっと広く……すだチさんは将棋を嗜まれていて、創作もされる。異なる二つの『好き』が融合することで生まれた作品なんだ、と感じるんだよね。 ふふふ、だったら面白くないはずはないよね。 大好きな夫が

          にいづましょうぎ感想(ゴゴ様)

          にいづましょうぎ感想(トポ様)

          ▷総合 「将棋」と「夫婦の仲」というテーマ的に斬新なニッチをつかんだ勢いで、面白く始まる。文章も軽いため、さっと一章の終わりまで読めるし、夫婦の仲が修復された二人の様子は愛らしい。その点、恋愛小説としてもいいと思う。  ただ問題なのは、冒頭で提示される対立――主人公が感じている新婚生活後の不満――は彼女が将棋を始めることで解決しているのではないだろうか。  だから第一章の終わりからテーマ的にも構成的にも面白さが引いてしまっている。一応将棋大会という新たな対立も登場するの

          にいづましょうぎ感想(トポ様)

          戴いたご感想保管(にいづましょうぎ)

          いっくん大賞さんのDM内で戴いた拙作へのご感想。ログが流れるので、こっそりここに保管しておこう。読み返しては独りでニヤニヤしている。 【事務局感想投下】 すだチさんの「にいづましょうぎ」を拝読しました。 新婚の香織には悩みがある。夫がこのところ、将棋道場へ通い詰めになってしまい、家でも将棋の話しかしなくなったことだ。香織はもっと、夫と将来の話をしたい。そんな香織は耐えきれず、ある日夫の通う「伏竜将棋道場」へと突撃をかける。そこで目にしたのは、大人びた美少女――鬼籠野りん

          戴いたご感想保管(にいづましょうぎ)

          にいづましょうぎ表紙イラスト

          にいづましょうぎ表紙イラスト

          にいづましょうぎ第四章ゲスト一覧

          ・安藤たかゆきさん:低将の作者さん ・たいふり(ゆかり)さん:自律する将棋盤くんとセット ・おちRさん:囲の王の作者さん ・香澄翔さん:組めるなら矢倉に組む爽やかお兄さん ・文月羚加さん:ミステリアスな雰囲気漂うお姉さん。キャラ名は文月レイカ。 ・しょうちゃん:陽気な中年男性の居飛車党(棋力は初段)長考時に鼻を触る癖がある。 ・Mr.穴熊さん:一直線穴熊から松尾流に組むのが好き。将棋サロン『サロン棋縁』経営者。 ・水無月彩椰さん:お兄ちゃん大好きな高校2年生。美

          にいづましょうぎ第四章ゲスト一覧

          怪盗Fと竜の花嫁・第一章

           王宮の警備は手厚い。  近衛兵の皆さんが、夜も寝ずに見張りに就いている。  加えて、姫様の寝室は何重にも結界が張り巡らされていて、到底辿り着けるものではない。  そう。並の侵入者なら、ね。  中の警備は厳重でも、外はどうか。  幸いにも、窓の鍵は開いていた。  私は音を立てないよう、そうっと忍び込んだ。  暗い室内は、わずかに月明りが差し込む程度で視界が悪い。  緊張する私の耳に、規則正しい寝息が聞こえて来た。  部屋の奥に設置されたベッドで、誰かが眠っているようだっ

          怪盗Fと竜の花嫁・第一章

          白銀の墓標

           私がこの事件を引き受けることにした主な理由は二つある。  一つは、依頼主であるケンスケ=オカモト自警団長が私の古い酒飲み友達だったということ。  もう一つは、事件現場がC-501地区と、私の住むC-515地区から西向きに歩いて五分の位置にあったためだ。もしこれが歩いて十分以上かかる場所だったなら、私は確実に依頼を断っていただろうと思われる。何故なら、私の本職は探偵でも暗殺者でもないごく普通の教師であり、そこまでの労力を払ってまで引き受ける義務も義理も私には無いからである

          白銀の墓標

          緋朱と鈴姫

          裏京都五式鬼録 第弐式・羅浄皇鬼編 第弐拾七話「血の契約」より抜粋  夜が更けていく。  脆弱な人の想いなど、全て覆い隠してしまう。そんな、深い闇が訪れる。  路地裏の一角には、月の蒼い光すらも届かない。真の闇、その更に奥底に。 「君待つと 我が恋ひ居れば 我がやどの 簾動かし 秋の風吹く」  額田王が遺した短歌を口ずさみながら、少女は姿を現した。淡く光るその身体は半透明に透けていて、彼女が既にこの世の存在ではないことを示している。 「今宵は満月。されど、今の私に

          緋朱と鈴姫

          歪んだ……

           あの男と出遭ったのは、この街に赴任して来て数週間が経った、ある日の昼下がりだった。  当時の私は、この歴史と伝統に満ち溢れた古き良き街をもっと知りたいという飽くなき好奇心に取り憑かれていた。今思えば馬鹿げた妄想だったのかも知れないが、私はこの街に一種の神秘めいたものを感じていたのだろうと思う。とにもかくにも、私は仕事が終わるや否や街中を散策して回り、少しでも多くのことを知ろうと努めた──或いは、私は焦っていたのかも知れない。故国を離れ、遠い異国で一人暮らし。孤立無援の状態

          歪んだ……