【須田亜香里さんの軌跡】◆M19 向き合う


 AKB48の46thシングル(11月発売「ハイテンション」)の選抜メンバーに選ばれず,辛い思いをした須田さんですが,須田さんを見ていてくれた人々は,別のところにちゃんといました。

 2016年の選抜総選挙でスピーチする須田さんを見たフジテレビのプロデューサーからは,フジテレビ「スカッとジャパン」への出演オファーが舞い込みました。

 そして,須田さんは,2016年8月8日,「スカッとジャパン」に初出演しました。
 須田さんは,女友達に対して癖のある接し方をする女子大生役を見事に演じ,出演者からは「演技うまい~」と言われる一方,「ちょうどイライラする顔」,「グーパンチしたい」といじられ,視聴者から大きな反響を得ました。

 その結果,須田さんは,「リコピン」こと宮永理子役で,同じ年の10月31日に2度目の,2017年1月16日には3度目の,そして,2月6日には4度目の出演を果たしました。

 須田さんは,AKB選抜落ちと,「スカッとジャパン」出演成功といった大きな出来事の中で揺れながら,秘めた闘志を絶やすことはありませんでした。
 AKB選抜落ちした中で迎えた2016年11月1日の生誕祭では,須田さんは,スピーチの中で,

「後輩達が最近SKE48のセンター取ります!宣言をしていて
私は何かもの申したい気持ちになったんですよ!
珠理奈さん超えます!って言う前に私のこと忘れてないか?って」

と,後輩たちに辛口のエールを贈りました。さらに,

「総選挙をあきらめますってことはたぶん、自分でここにいる理由を一つ減らしてしまうってことだと思うんです。だから出ます。」

と,早くも,2017年の選抜総選挙への立候補を宣言しました。

そして,生誕祭の後,須田さんは,ブログにこう書いています【1】。

「私は皆さんからいただいた7位という順位を
次のシングルまでにまっさらにしてしまうし

やりたいって思ったこともなかなか実現出来てなくて

将来のことを考える時間は
SKEに入ってからは先が見えなさすぎて
不安になるばかりで苦手です。

だから正直生誕祭でこれからのことについて
応援してくれる皆が不安にならないためにも
ちゃんと話さなければならないな。と思っていたから
数日間は自分と将来と向き合わなければならない時間がしんどかったかな。

でも私だけのことじゃないから真剣に考えられたかな。

私の日々は
私だけでは得られなかったものしかないです。

一人一人の方が
私の魅力を教えてくれて
ダメなところも愛してくれて
成長させてくれたり
足りない部分を補うように手を繋いでくれた。

人生でこんな優しい人たちに
出逢ったことがなかった。

だから、私は皆を笑顔にしたいんです。

次のAKBシングルで選挙結果が全く反映されなかった時は
私の大切な皆の笑顔を後回しにされた気がして
悔しくて許せなかった。

だから私はいつか卒業した後も
絶対に芸能界でやっていける人になれるくらい
須田亜香里としてもっと活躍してやる!って思う。

でも今の私にはまだそれは出来ないのが現実。

だからまだSKEで頑張るんです。
頑張らせて欲しいんです。

SKEで頑張ることは無駄じゃない。
それを証明したいな。

(中略)

24歳の一年、皆がいたから最高に楽しかった。
本当に本当にありがとう!!!!!

たくさん会いに来てくれた方、
なかなか会えないけれど想ってくれる方、
皆含めて私を支えてくれる須田推しの皆だよ!

これからも一人一人の方と全力で向き合うから!」

 このように,須田さんは,辛い思いも抱えながらも,ステージの隅で踊っていた頃と同じように,ファンへの感謝の気持ちを少しも忘れませんでした。

(「M20 夢への階段」に続く) 

<ソースノート>
【1】「#須田亜香里 #25歳 #生誕祭 」アメーバブログ・2016-11-03 00:46:39
http://ameblo.jp/ske48official/entry-12215813561.html

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