考えるという作業の為の推薦図書3
前にも推薦しましたが、ポルノと云うものは、そもそも非日常をエロスとして扱う事が多いので
常識に凝り固まった思考をほぐす為の良いツールなんです。
特にj.ポーランによる推薦文の”奴隷状態における幸福”は、考えると云う作業にはもってこいです。小学生だった拙はそうそう、これだよって興奮しました。フクロウが何を象徴するのかなんて基礎知識は後からイメージ・シンボル辞典などで知りました。色々な奥深さがあります。フランス倫理を知る本としてはこんなものも
日本では、似たものとしてこれですね。SMとSFはとても近しい。
先に旧約聖書をあげたが、次は欧州の神話。基礎知識として、戦場に女性を連れて行って、死にかけた時に天国に送ってもらう習慣があるとだけ。
欧州の古代の現代解釈的な作品としては、キリスト教との接触する時代を書いた秀作
大陸を移動して、田舎者の倫理を
童話だと思って甘く見ちゃいけません。グレンジャーフォード家の悲劇の話などアメリカ人の倫理観に触れます。
同じアメリカ人ですが、これは中国清朝の倫理に触れた本。長いのでそれなりに読む力のある人に。お妾さんとかもあるので男女の理解が出来るR10かな?
英国人の設定ですが、主人公はアメリカ人気質を表現しています。ヤンキーが欧州の美女と結ばれる、そういう小説が大量に作られた時代がありました。当時のアメリカ人が信じた、陰謀渦巻く欧州にはない田舎者の健全な精神とは何かを感じ取れれば、アメリカの根底にあるものが理解しやすいです。
お次はぐるっと大廻りして
様々な版があって、一概にはいえませんが、アラビアンナイトも倫理を考えさせる良書です。
そして日本。でもこの国を異質なものに感じて人間とはを考える思考に適しているのは
知る人ぞ知る、PTA指定の問題作家永井豪の作品。小学生にはちと難しいかもしれませんが、中学以上なら読んで良いと思います。先に書いた旧約聖書や新約聖書を読んでいれば、更に面白い。悪魔に、人間こそ悪魔と云わせる。小学校中学年以上だったら、あばしり一家やハレンチ学園の方が、笑いながら思考力が身につく良書なんですが、現在手に入りやすいのはデビルマンでしょう。
R15いや人によってはR20指定を付ける悪書です。悪書って普通はポルノを指しますが、本当の悪書は、意図を持って人をだまそうとする本です。これも人間はここまで汚い言葉を使えるんだと、内容を自分なりに否定しながら読む本です。高名な中国の旅の様に様々に検証された本ではないので、ネットなどで確認するのでは無く、自分で考えながら読めます。この著者は、版を変えながら密かに書き換える事でも有名なので、拙の読んだ本と皆様の本の内容は違う可能性大、読んだが悪書ではないじゃないかというお叱りはご容赦。
長くなったので、また次の機会に、奇書をご紹介します。