ストレスのない文章の作り方

世の中にはいろんな文章がありますが、違和感のある文章がとてもたくさんあります。
読みにくい文章というのは、ほんの少しの句読点などの違いで些細なストレスが生まれ、積み重なっていきます。
今回は、そのような句読点のルールについてご説明していきます。
こちらのルールに当てはめていけば、変な文章はできないので、ストレスの少ない文章を作っていけるようになります。

■句読点の6つのルール

句読点について6つのルールがあるので、以下にご紹介していきます。
ルール1 主語を明確にするためにつける
ルール2 重文・複文を分けるために使う
ルール3 接続詞・副詞のあとに使う
ルール4 誤解釈を防ぐために使う
ルール5 並列関係の名詞を分けるために使う
ルール6 漢字カナの連続を防ぐために使う

それぞれについて、この後詳しくご説明します。

ルール1 主語を明確にするためにつける

例文
「歴史の転換点である前代未聞のライティングノウハウは、約10年もの準備期間を経てリリースされました。」

主語を明確にしないとわかりにくく意味も理解できないため、句読点をつけることで主語を明確にします。

ルール2 重文・複文を分けるために使う

例文
「山下は夏のために筋トレをしたが、一向に筋肉がつくことはなかった。」

文と文の繋ぎ目に使うことで、意味のメリハリを生むことができます。

ルール3 接続詞・副詞のあとに使う

例文
「僕は食欲旺盛ではない。しかし、よく間違えられる。」

接続詞のあとに置くことで文章が見やすくなります。

ルール4 誤解釈を防ぐために使う

これは結構あるあるです。

例文
「山下は嬉しそうに、笑う女の子を見ていた。」
「山下は、嬉しそうに笑う女の子を見ていた。」
この2つの文は意味が異なります。
前者は笑っているのは山下で、後者は女の子です。

ルール5 並列関係の名詞を分けるために使う

例文
「あなたはあのスクールに参加することで、
 お金の管理、マーケティングスキル、事業計画書スキル,
 これらをマスターすることができます。」
これが全て繋がっていると何を言っているのか分からなくなってしまいます。

ルール6 漢字カナの連続を防ぐために使う

例文
「となりのにわにはにわにわとりがいる。」
「となりのにわには、にわ、にわとりがいる。」

「完全自動型計算処理機械」
「完全自動型、計算処理機械」

点の使い方次第でとてもわかりやすい文章になり、全く違う伝わり方をします。

■黄金比

句読点:一文平均52文字に句読点1.5個
行数:平均1.8行〜2.5行
カナのバランス:ひらがな7・漢字2・カナ数字1
フォント:明朝系よりもゴシック系

これらは統計的にも見やすい文章の構成です。
これらをしっかり意識するだけでもグッと読みやすい文章になるので実践してみましょう。

■敬語

敬語は、話す場合でも、文章を書く上でも重要な要素の1つになります。
最近はフラットな世の中になってきていますが、敬語を正しく使えないのはライターとして致命的な欠点になります。
今回ひとつひとつマスターしていきましょう。

敬語語:相手を高める日本語の表現

・部長がおっしゃる(言う)
・部長がお出かけになる(行く)
・お客様が書かれる(書く)

謙譲語:自分を低めることで相手を高める表現

・私が申し上げる(言う)
・私が伺う(行く)
・私がお書きする(書く)

丁寧語:丁寧な気持ちの直接的な表現方法

・私が言います
・私が行きます
・私が書きます

他にも使われる敬語表現はたくさんあります。
一つ一つの言葉に敬語表現があり覚えるのが難しいです。
しかし、普段のビジネスのやりとりでちゃんと敬語表現ができていないと、相手にとって失礼な表現を無意識にしてしまうことになる可能性もあります。

また、二重敬語という表現方法もあります。

一つ一つの表現をしっかり丁寧に行っていれば自分の評価も少しずつ上がります。そうすれば、後々の自分の仕事に繋がったりもするので、気をつけていきましょう。

敬語を使う上での重要な考え方は、
「一番大事なのは相手に対してどれだけ敬う気持ちがあるか」ということです。
日本語のルールも大事ですが、そもそも敬う気持ちがなければ、しっかりとした文章は書けません。

普段から、ちょっとした心がけや意識を少しずつしていきましょう。


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