【楽曲解説】#aaffd2

初めましての人は初めまして。
導天使(どうてんし)と申します。
今回は、いつぞやに投稿した「#aaffd2」について紹介していきます。


1 はじめに

この曲は言いたいことが色々とあります。
なので、あまり深掘りはせずにサクサクといきたいと思います。

2 今回の経緯

まず、そもそも今回の曲のタイトルがなぜ「#aaffd2」なのか。
むしろ自分が聞きたいくらいなんですが、これはカラコレ投稿祭に投稿した曲になります。
そこでの規格として、カラーコードをタイトルにするというものがあったため、今回は「#aaffd2」となっております。

では、なぜ「#aaffd2」にしたのか。
正直、色にそこまで拘りがないのですが、曲のテーマ的に緑が良いと思いました。
一応、自分のアイコンも緑が基調になっているというのもあります。

緑といっても、さまざまあるのですが、より黄緑に近いような色にしました。
その過程で「#aaff」までは決まりました。
残りどうするかというところで、一応自分の名前が導天使(どうてんし)なので、頭文字のdでも入れるかということで「#aaffd2」が確定しました。
本当に、そんなしょうもない理由ではあるんですが、個人的にはすごく良い色だなと思ってます。

3 歌詞

娯楽に利権が絡んでいく 楽しければそれでいいの?
大した言葉も伝えられないままで誤魔化している

人は安らぎを求め 楽しみに生きていく
合理的な世界になっても 残り続ける占い
辛いことあれば逃げてと 見飽きたような言葉
動画を見て一日経つ 何も残らないこの休み 
娯楽に利権が絡んでいく 息詰まるこんな世の中で
楽する楽しさ一人浸っていても 随分痩せ細ったね
生きる理由? この一瞬のため
逃げてるの? どうせ無理だから
辛いこと 考えたくない
楽しいこと それだけでいい

人は平和を求め 楽しみに生きていく
だけど望んだ平和さえも いいように利用されてく
もう際限ないの体現ないの 強まる欲望と目標
満たされないの 充たされたいの 楽しさで埋め合わせる
この現実に溢れてる 虫歯になってること気付かず
娯楽に利権が絡んでいく 息詰まるこんな世の中で
一体、何人が純粋に楽しめる?
過ぎた時間戻らない

休みたいな 
目まぐるしさについていくだけでもいっぱいな自分
縛られることに慣れてたから気付かない

そうして娯楽に利権が絡んでいく 
息詰まるこんな世の中で
楽する楽しさ一人浸っていても 随分痩せ細ったね
でも残ったね

心のどこかで諦めない まだ理性は残ってるでしょ
甘さで心が溶かされてたとしても いつか伝わる本当の
生きる理由? 人のため 与えたい 「安らぎ」を
辛いこと 隠さずに 楽しいこと 待っている

先ほど、緑がテーマだと言いましたが、「安らぎ」というのを一つのテーマにしたかったです。
テーマ先で色が後というよりも、先に色を思いついてその後テーマという感じでした。
カラコレに出ようかどうかは迷ってたんですが、「緑」という定めたテーマがあったおかげで作りやすかったです。

そのうえで、「娯楽に利権が絡んでいく」というところの歌詞とメロディをたまたま思いついたので、それを軸にしてメロディ及び歌詞を作りました。

「娯楽に利権が絡んでいく」という歌詞自体が、現代に対する風刺的な要素も多分に含んでいると考えられるため、そうした風刺的な視点を重視しました。

曲全体を通して、さまざま娯楽が「利用」されているという状況の中であったとしても、自分たちが残り続けるという、それこそが大事であるということを伝えたい意図があります。
「安らぎ」を求める立場から、ラスサビのところで「与えたい安らぎを」と変わっているように、消費する立場から生産する立場へと変化していくというところも示しました。

もちろん、今の自分も消費者的な立場は当然あるのですが、こうして生産する立場にも立てているので、ある意味では昔の自分との対比という構造も思い浮かべることはできるかもしれません。
もっとも、今の自分が「安らぎ」を届けられているとは限らないと思いますが。

4 コード進行

今回はいつものごとく、小室進行が主体となっています。

Aメロ  Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
Bメロ  Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm
サビ前   Ⅱm→Ⅵ#→Ⅰ→Ⅵ
サビ    Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
Cメロ  Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ

サビ前は、下属調転調を挟んでいるので、
転調を加味すれば、Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅲになります。
Bメロ(サビ前除く)は王道進行です。

5 その他工夫点

工夫点というか、変なところも含めて紹介します。

①ギターのコード演奏機能の使用

アコギ音源として、自分は「AGML」を使っているのですが、ギターのコード演奏機能(キースイッチみたいなので切り替える?)があることを知りませんでした。
使い方も動画で見て、その中で試行錯誤はありましたが、確かにこれができると楽ですね。

②テンポの変更

この曲、テンポが11回も変わっています。

イントロサビ→BPM:100
イントロ→BPM:120
1番Bメロ→BPM:125
1番サビ→BPM:130
間奏→BPM:125
2番Aメロ→BPM:120
2番Bメロ→BPM:125
2番サビ→BPM:130
Cメロ→BPM:125
落ちサビ→BPM:120
ラスサビ→BPM:130
アウトロ→BPM:120

5刻みでほぼ3種類の変化でしかないんですが、単純に面白そうだなと思ったのでやりました。
良い子は真似しない方がいいと思います。

③Bメロの構成

自分でもすっかり忘れてたんですが、サビ前のところで一回下属調転調を挟んでから元に戻るみたいな形を取ってたんですね。
多分、そういう転調をやろうというつもりはなかったと思うんですが、
メロディを構想する段階でそういう転調になってしまいました。
ただ、そうなってしまった理由もちゃんとありまして、
Bメロの4小節目に差し掛かるメロディがⅣで終わっていたため、下属調転調する形に自然となってしまったのかなと思います。

また、1番Bメロと2番Bメロでは少しだけ変えました。
1番は少しゆったりとした余韻が残る感じでそのままBメロが流れていきますが、2番はとにかく急かすようなメロディになっています。
なので、2番の方がかなりメリハリがある感じにはなっていると思います。
果たしてこの曲の雰囲気的にそれが合っているのかどうかは分かりませんが。

④イントロのメロディ

自分、結構ハーモニカ音源が好きなんですが、今回の曲ではハーモニカを使ってうまく哀愁を表現できたのかなと思います。
小室進行も相まって、いい感じの寂しさが出せてるんじゃないかなと思います。

⑤ボカロ音源

今回はテーマが「緑」ということもあってGUMIちゃんに歌わせています。

個人的に思うことではあるんですが、GUMI曲ってすごく名曲が多いなと思うんですよ。
例えば、自分の中での暫定ボカロ100選に入れてる曲ですと
・放課後ストライド(Last Note.)
・シルバーバレット(OzaShin)
・十面相(YM)
・スキスキ絶頂症(電ポルP)
・抑圧錯乱ガール(otetsu)
・Just a game(takamatt)
・ケッペキショウ(すこっぷ)
・フォログラフ(ぬゆり)
・チェックメイト(ゆちゃ)
・妄想疾患■ガール(れるりり)
・スーサイドパレヱド(ユリイ・カノン)
・ホシアイ(レフティーモンスター) 等々

とにかく、それだけ自分の中ではGUMI曲というだけでハードルが高く感じます。
なので、自分がGUMIを使うときはそれ相応に、自分の中でしっかりと作り上げようと努めています。

GUMIは現状Vocaloid6のGUMIしか持っていないのですが、
今回はV6のGUMIとSynthesizerVで録った夏色花梨の音声をボイチェンで入れたGUMIを混ぜて二種類の音源で作っています。
前者は、自然に歌ってくれるんですが息遣いなど不自然なところがあり、
後者は、息遣い等は良い感じなんですが、ボイチェンを使っている関係でうまく発音できないというところがあります。
なので、両者を混ぜ合わせてどうにかなれの精神でやってます。
近いうちにSynthesizerVのGUMIを買いたいです(SV可不の分のお金が浮いたので買えそう)

ということで、こういった感じの工夫点になります。
工夫といえるのか?というところもあったかと思いますが、そこはご容赦ください。

6 おわりに

最近は結構忙しくて、解説ノートもしばらく出せていませんでした。
カラコレあったのはもう先月の話なので、だいぶ前にあげた曲なんですよね。

実は、本日の16:00にこの1作後の曲をYoutubeに投稿しています。
(ニコニコ動画には6/6に投稿していました。)

そのため、この紹介に関しても鮮度がほぼない状態ではあるんですが、ゆっくりと更新していければと思います。

もし需要あれば、先述したような自身のボカロ100選の曲の解説だったり、あるいは自身の過去作の曲の解説だったり書けたらいいなと思ってます。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
また、次回の解説でお会いしましょう。

導天使



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