【楽曲解説】もう1ミリ(flower)

初めましての人は初めまして。
導天使(どうてんし)と申します。
今回は、5/9にYoutubeとニコニコ動画に投稿した「もう1ミリ」という楽曲について紹介していきたいと思います。


1 はじめに

一応、前回から新曲を投稿する度に楽曲解説を書こうと思いました。
ただ、以前書いた「今日くらいは」の次に出たのは「もう1ミリ」ではなく、「インナーアクセプト」という曲です。
しかし、「インナーアクセプト」はまだYoutubeの方にあげていないため、
Youtubeにあげ次第、そちらも記事を書こうと思います。

2 今回の経緯

今回は、5/9すなわちflowerの誕生日ということで投稿しました。
flowerは元々入手する予定はなかったのですが、
ボカタッグというイベントがありまして、そこで新規の合成音声を使用しなければならないという縛りがありました。
そこで、flower使うという案が出たために、flowerを入手することとなりました。

個人的にはflowerって調声も含めて使うのが難しそう(特にvocaloidの場合)というイメージがあり、どういう曲を作っていこうかというのが難しかったです。

ただ、ボカタッグのときに「青春の悩み」みたいなものをテーマとして取り上げて曲にしたというのもあって、
今回も同様のテーマでいこうという形に決めました。

「青春の悩み」をテーマにしようと決めましたが、それをどう具現化していくのかが難しかったです。
曲のコメントの中でも「作詞頑張れ」とのコメントを頂きまして、また色んな人から改善点等なども教えて頂いたので、それは次に生かしたいと思っています(ただ、しばらく曲のストックがあるのでそれを消化してから、自分なりに消化していくことになると思います)。

3 歌詞

いつも行こうか迷い そして結局やめる
間違えること恐れて 踏み出せない
やらないことが一番 失敗だっていうこと
言葉分かってるけど 変われなくて

努力さえも他人と比べ 無駄に時間が流れてく
見えることが評価される 地底に沈んだ血と涙

昨日より1ミリも進めたなら 
それなりに認めてあげたい
いつもさりげなく応援してくれたなら
1ミリが2ミリに変わって

人は脆くて弱く たったその一言で
やる気上へ下へと引っ張られている
だけど厄介なこと 言葉掛けられないと
自己の殻に閉じこもり 消えてく

関係とか経験とか 気にしすぎること
成功とか傾向とか 他人の裁量で決まる
そんな中でいかに自己を保てるのだろう

1ミリも人によって違うけど だからこそ出来損ないなの
何も特別に優遇しなくていい 1ミリを見守り続けて

そう昨日より1ミリも進めたなら
それなりに認めてあげたい
いつもさりげなく見守ってくれたなら
1ミリが2ミリに変わって

歌詞については、上から思いついていった言葉を並べていきました。
タイトル中にも曲中にも「1ミリ」という表現がありますが、それは初めから決めていたわけではなく、歌詞を書き進めるにあたって思いついた表現です。

人によって得手・不得手があるのは当然でしょうし、同じ努力であったとしてもそれによって得られる結果が人によって異なるのも当然です。

しかし、学校教育などを通して同じ努力を強いられますし、(本人の努力意志による差はおいといて、)そのうえでどうしても差が生まれてしまいます。

差が生まれること自体は悪いことだとは思いませんし、この歌でもその「差自体」は肯定しています。
ですが、その差の根本的な原因となっている、自身の生活している環境、得てきた経験、能力差などを考慮しないままに、あるいは軽視したままに、劣っていることを否定する、否定されるということは問題だと思います。

特に、今の時代は華やかな結果が出ている人をSNS等を通して見つけやすい時代になっています。
そして、それは「テレビに出ている人」のような、ある意味で一線を画すことのできる人だけではなく、自分たち一般人というステレオタイプの中で活躍している人をも見つけやすいということです。

サビの「昨日より1ミリも進めたなら それなりに認めてあげたい」という箇所ですが、
自分も「誰かに認めてほしい」し、
そうすることによって自分も良い気持ちになれるのだから、
自分が「誰かを認めてあげたい」と思えたらそれが一番最善だと思います。

そして、それは自分が1ミリでも進めることによって、成し得ることだと思います。

他人との比較がより強い時代になっていると思いますし、自分自身もそんな毎日ではありますが、「昨日の自分と比べる」という視点は忘れてはいけないと思います。
それに、綺麗事だと思われるかもしれませんが、

自分が生きていることには意味がある

そう思えた方が、1ミリでも進むことに対しても大きな意義を感じることができると思いますし、きっと有意義な一日一日になっていくんじゃないかなと思います。

4 コード進行

この曲のコード進行は、MV内にも記載があるのでその通りになります。

自分もいちいちコード進行を詳細まで覚えていないため、MV内にコード進行が書いてあると、わざわざ確認しなくてすむので楽ですねw

イントロ・Aメロ→カノン進行
Bメロ→小室進行
(1番Bメロ後半:Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ→Ⅰ)
(2番Bメロ後半:Ⅵm→Ⅱ→Ⅲm→Ⅵ)
サビ→小室進行

イントロとAメロはカノン進行です。
個人的にカノン進行をAメロで作ると作りやすいなと思っているので、今回はこの形を採用しました。

そして、Bメロは小室進行です。
小室進行は、Aメロやサビは適合性が高いんですがBメロはいまいち適合性が低いです。
しかし、そんな中でも今回はBメロに採用しました。
適合性が低い理由としては、小室進行は1循環で完結してしまう(最後がⅠのため)からだと思います。
そのため、サビに繋げる部分はツーファイブで繋げました。
2番のBメロ後半については、最後の1小節から転調が始まるので、実質はツーファイブの(Ⅱ→Ⅴ)といってもいいかもしれません(そこらへんの表記についてはよく分かってないです)。

サビは安定の小室進行を採用しました。

ということで、ひたすら循環コード使っているという基本的なシンプルな形になっています。

5 その他工夫点

今回シンセリード使うなどシンセの割合多めに使いました。
Bメロの部分とアウトロのところでは、シンセにフィルターを掛けています。

今回の曲で特に取り上げる点は上記の点ぐらいだと思います。
あとは、とにかく青春らしく少しでも爽やかな感じも残せるように意識して作りました。


6 おわりに

この曲とは直接関係のないことではあるんですが、
Youtubeの登録者数が100人を達成しました。
碌にYoutubeの運用もできていない中で、そんな中でも聴いてくださった方には感謝が尽きません。

新曲が続くとなかなかYoutubeの方に動画をあげることができないのですが、今月あげた新曲は今月中にYoutubeの方にもアップする予定ですので、何卒よろしくお願いします。

それではまた次回の解説でお会いしましょう。

導天使


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