【#61】情報化社会に飲み込まれない為に

〈この記事を書いた人〉
福田浩樹(ふくだひろき)
1990年生まれ。大阪府出身。株式会社ネクスト COO
医療機器、不動産など複数の営業を経験。不動産営業では社内の歴代最高の売り上げ記録を更新。また、不動産エージェントとしての活動と並行して営業コーチとしても活動。エステサロン、英会話、弁護士業務、などの複数の業界において売り上げアップに尽力。業界問わずあらゆる営業において顧客の信頼を掴むコミュニケーション術を指導。

今回は情報化社会に飲み込まれない為にというテーマでお話し致します。

皆さんの主な情報源は何でしょうか?
ネットやYou Tube、テレビや本という人もいるでしょうか。
何にしても情報化社会と言われて久しいですが、今はどんな情報も簡単に全世界に共有されて誰でも気軽にアクセスすることが出来る様になっています。
でも、実際の所、それで人々は豊かになっているんでしょうか?
日本で言えばこの30年の経済は停滞し続けていますし、平均年収に関してはネットの普及していなかった30年前よりも下がっている有様です。
誰でも簡単にかつ迅速に情報を得られるようになったにも関わらず、です。
これって冷静に考えるとおかしいですよね?
正しい情報を得ていたとしても効果が現れないという事象が起きているということですね。

手法・時期・個性

僕は誰かが努力をする、何かで成果を出す時にはこの手法・時期・個性の3つの要素が非常に大切になってくると思っています。
上記の通り、正しい(と思われる)情報を得ることは現代においてはそんなに難しくありません。
Googleで検索すればほとんどの正解を得ることが出来ますからね。
特に普通に生活していては直接話を聞く事なんて到底できないような有名人が「自分はこうすれば成功出来た!」という情報を発信してくれていますから、その情報を参考にすることは非常に有効です。

正しい有益な情報は入手できた、では次に大切になってくるのは何でしょうか?
それは時期です。
時期は少し定義の範囲が広いです。
場合によっては流行、時代という意味での時期の場合もあるでしょう。
極端な例で言えば、戦国時代に大活躍した武将と同レベルの剣術の腕があっても現代ではそこまで重宝されない、みたいなことです。
その時代に適した能力や技能がありますよね。
個人的にもっと大切な時期の定義はその人のフェーズ、段階、レベル感という意味での時期です。
同じ人物だったとしても初心者の時期と習熟度が高い時期では取り組む内容(=手法)は当然変わってきます。
非常に効果的な手法を採用していたとしてもある一定の経験を積まないと効果が現れないという場合もあります。
スポーツや仕事の指導の現場で頻発していると思いますが、指導の内容そのものは確実に間違っていないが未経験者や新人にそれを言っても伝わらないよね、とうパターンですね。
手法は簡単に調べられますが、その人のフェーズに適した手法を選択することは思った以上に難しいのだと思います。

最後に個性です。
これも馬鹿になりません。
感情的な部分や思考的な部分、身体能力的な部分に至るまで確実に人はそれぞれの個性を持っています。
自分のタイプに合わない指導にいくら素直に耳を傾けてもなかなか上手く結果を出すことは出来ません。
世の中にはパーソナル分析みたいなものが溢れている様に、確実に個性というのは存在します。
そして手法の選択には個性は密接に関係しています。

完璧に指導してくれる人はいない

僕は営業のコンサルを受けていたこともありますし、指導していたこともあります。(こちらは現在進行形です)
自分が指導する立場の時に気をつけているのは、「営業の本質」みたいな議論をしないことです。
このポイントだけ押さえていれば上手くいくというものは残念ながら僕が知る限り存在しません。
物凄い実績を出している人が語る「○○の本質」も単に手法の1つであって、時代や実行する人のレベル感、個性によって効果的に働くこともその逆になる事もあり得ます。
個人的な意見ではこれら全ての要素を適合させる指導というのはなかなか難しいのではないかと思います。

大切なのは指導者を上手く使う事です。
大切なのは自主性だと思います。
あくまで成長するのも結果を出すのも自分自身の責任の下で行う。
指導者に求めることはモチベーターとしての役割であったり、自分の考えを深める為のディスカッション相手としての役割であったり、自分で落とし込んだ計画通りに物事を実行できているかの客観的な視点でのアドバイザーとしての役割などです。
基本的には全て自分の責任の下で実行していくけど、この部分については苦手だからお力を貸してくださいね、というスタンスを取っている人は指導者に教えを請うている恩恵を最大限に受けている印象です。

自主性を持って選択していく

これだけ自由に情報が取れる時代にも関わらず不況が続き、平均年収すら下がってしまっている現代。
情報が簡単に取れすぎてしまうが故に、「上手くいっていないのはやり方が分かっていないからだ」「上手い手法が自分を助けてくれる」「指導者が何も教えてくれなかった」「的外れな指導をされていたから結果が出なかった」という自主性を欠いた姿勢になってしまっている人も多いのではないでしょうか?

今、教わっている手法が自分のレベル感や個性にマッチしているかどうか?
それを踏まえた上でその指導を受け続けるのかどうなのか?
そこまで自主性を持って決断することで初めて今得ている情報を最大限有効に活用出来るのかも知れませんね。

ではまた!

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