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【9】会計士の年収⑥ マネジャーくらいまでなれればいいと思うあなたへ(一)

随分昔になりますが、監査法人での出世について書きました。

【会計士の年収②】監査法人で稼ぐ方法とは? 出世の方法|スバル@公認会計士・税理士 (note.com)

そこで「出世はマネジャーくらいまででいいと考えている人へ」という記事を匂わせつつ、放置していました(というか最近思い出した)。

同時に、この考えを後輩くん達の何人かから聞きます。
それは何も独立願望のある後輩くんだけはありません。
出世論はいつの時代も色々な考えがぶつかり合いますが、私なりの考えを、今更ですが書いてみます。
年収に限らず、様々な立ち位置から書いてみます。
生きる上での参考になれば幸いです。

収入の立ち位置

監査法人マネジャー(シニアマネジャーは除く)の年収は、時代・評価・監査法人により多少前後しますが、「900万円~1,200万円くらい」ではないかと思われます。この水準は長らく変わっていません。階層ピラミッド構成、報酬水準、法人費用水準の将来的な変化もあり得ますが、ひとまずこの水準で考えればよさそうです。

監査法人所属で常時年収1,000万円を目指すなら、マネジャーは必須です。それ以下で良いなら、マネジャーを目指さない働き方を考えられるでしょう。

単純ですが、年収だけでいえばこのラインが分かりやすいでしょう。

ところで、ここ1年くらいですが、各企業の給与水準の上昇を耳にします。転職活動すれば、簡単に良い条件が見つかると。
会計士の知り合いも結構転職していきますし、皆収入面も悪くなさそうで。
企業名や年齢を考えると、将来に期待を持てると感じられる人もいます。

つまり、年収1,000万円を考えた場合、監査法人マネジャーを目指す必要性は必ずしもないと言えそうです。
もちろん、転職先の報酬水準、将来性など分かりませんが、達成できる働き方は他でもありそうです。

年収1,000万円を考えた時に、マネジャーを目指す必要がないと考える理由はもう1つあります。それは「マネジャー職で安穏としていられない、いたとしても年収が下がるリスクがある」から。

安穏とできない理由は、責任・評価という観点で次回以降書きますが、「責任を果たさない=評価が下がる=年収が下がる」という構図があります。
勿論半分になることはありませんが、1,000万円は黄色信号です。

こうやって書くと、年収面は全然面白くありませんね。。。でも実際私自身そう思っています。

「監査法人&マネジャー&年収1,000万円レベル&一生安穏」
「大きな組織で&そこそこの地位で&そこそこの年収で&一生ラクして稼ご~!」

これはもはや難しいと思っています。
昔の方がやれた印象です。

次回は、責任面、評価、転職可能性、独立可能性、体得できるスキルなど、について書きます。




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