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【本紹介】「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え

こんにちは!本日は「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考えという本の紹介をいたします!

※51個のうちいくつかを厳選して載せます。文章の量がすごいことになってしまったので太文字だけ読んでも大丈夫です(笑)

著者について

この本の著者である岩田松雄さんは新卒で日産自動車に入社→MBA留学→外資コンサル→コカ・コーラ→アトラス社長→カタラの常務取締役→ザ・ボディショップ社長スターバックスコーヒージャパンCEO華々しい経歴を持っています。

しかしながら生まれつきリーダーシップを持った方ではなく、学生時代や日産の頃もリーダータイプではなかったそうです。そんな岩田さんがリーダーになったからこそ誰でも頑張ればリーダーになれるし社長にもなれると考えているそうです。

岩田さんの理想とするリーダーはリーダーになろうとする人ではなく、周りに推されてリーダーになる人です。岩田さん自身も推されてリーダーになってきました。「ついていきたい」と周りの人が思う姿になることがリーダーになる人の理想なのです。

かっこいいとは限らない -リーダーの考え方-

まずはリーダーへのイメージを変えましょう。カリスマ的な力を持ったリーダーもいますが、大半は普通の人です。

そのような人はカリスマ性は無くとも、謙虚さを持っています。うまくいった時は「運が良かっただけ」「部下のおかげだ」と受け止め、うまくいかなかったときは「自分の責任だ」と捉える。このような謙虚さを持つ人格的に優れた人がリーダーなのです。

このようなリーダーになるために大切な考え方があります。「人を動かす前にまずは自分」です。

そのために自分がコツコツ努力をして自分を高めること。部下に指示する前に自分が努力する姿勢を貫きましょう。必ず部下はその行動を見ています。

また下の立場を大切にしましょう。リーダーに求められるのは部下にいかに動いてもらうかです。なので強くない立場にも(部下にもそれ以外の人にも)しっかり目を向ける姿勢を持ちましょう。

部下は上司の人間性を見ています。謙虚な姿勢、コツコツ努力する姿勢、立場の弱い人も大事にする姿勢を持ち、部下から押されるリーダーになりましょう。地位は権力ではなく責任だ。

饒舌でなくてもいい -リーダーのコミュニケーション-

リーダーが部下とコミュニケーションをとるときの考え方を紹介します。

リーダーの言葉一つで、部下はやる気になります。ただし一方的に言葉を伝えるのでなくまずは部下の話を自分から聞き、「一緒に頑張っていこう」いという姿勢を見せましょう。

そして、部下に言葉を送る際はわかりやすさを意識します。難しいビジネス用語を使ったりせず、相手の立場になって「わかりやすい」言葉で伝えましょう。

もしリーダーとして部下を注意するときは自尊心を傷つけない叱り方をします。著者は「あなたらしくない」というニュアンスを持って話すそうです。「あなたならできるはずだ」という期待の意味を含ませる叱り方で部下の士気を下げないためです。ただし絶対にしてはいけない事(人間として間違った行動)に対しては声を荒げてでも怒りを表すべきです。そうでなければ周りに悪影響を与えるからです。

リーダーは人前で話す機会も少なくないと思います。その時大事なことは準備をすることです。会場の大きさ、台はあるのか、マイクを使うのかなどを事前にチェックするだけでもかなり安心します。原稿は大筋を覚えるだけで、細かな言い回しはその場でしのぎます。

それでも緊張してしまうときはあるので、話しているときは話にうなずいている人を見つけてその人達に向かって話かけます。怖い顔して聞いている人や興味なさそうに聞いている人よりしっかり聞いてくれている人を意識するだけでリラックスできるそうです。

部下と飲みに行かない -リーダーのマネジメント-

リーダーのマネジメントについて紹介します。

リーダーが部下と関係を作るときは部下に関心を持って近づき、常に味方でいることを意識しましょう。そのため、飲みに行かなくても本音を語り合える関係を構築することが大切です。

リーダーが部下を評価するときは部下の部下に意見を聞きます。リーダーなど上司に対してゴマをすり、部下に対してひどい扱いをする人がいるためです。このような人間性の欠けた人間を昇進させないためです。

リーダーとして仕事の結果を迫られた時は焦らずに半年後に出すと考えます。簡単に結果は出ませんし、最初の半年はわからないことだらけだからです。3か月で概要をつかみアウトプット(レポートなり戦略)する。その後の3か月で実行に移す。焦る必要なないのです。

最後にソリが合わない上司や部下との付き合い方について。先入観を持たずにコミュニケーションをとってみることが大切です。深く話をしてみると意外と考え方が似ていることがあるのです。「自分は完璧な人間ではない」ということを意識して対話をし、長所を認めつつ相手が持っていない視点で発言をする。これを繰り返していくしかありません。そこまでしても反抗的な態度をとってくる人に対しては人事権を行使(異動させるなど)するしかありません。

人のすることを信じない -リーダーの決断-

リーダーは何かを決断するという大きな役割があります。その際に大切なことはいつまでに決めなければいけないことかを把握して、十分な情報がないままに意思決定しないことです。スピードを求められることもありますが、正しい意思決定をすることが最重要だからです。

その意思決定の情報収集の際は、「事実」と「判断」を混合しないようにしましょう。部下から情報が伝言ゲームのように伝わってくるので、その情報に部下の判断が混ざってしまうことがあります。なのでまずは事実を聞き、そのうえで部下はどう思ったのか聞きましょう。

そして実際に決断をする際は「何とかなる」という感覚を持ちましょう。これを持てば苦しい状況の時も前向きになれます。前向きになれることでチャレンジングな意思決定できるようになり、正しい方向へと進んでいくためです。

決断をするときに一番してはいけない事は逃げること。リーダーが逃げてしまえば組織に危機的状況をもたらしてしまうからです。日産自動車が経営難で苦しんでいた時に登場したカルロス・ゴーン氏は社内から絶大な評価だったそうです。理由は決断をしてくれるからだそうです。ゴーン氏は意思決定から逃げず、決めてくれる。たとえ誰かの怒りや恨みを買ってでもです。リーダーは誰かに恨まれてでも決断をしなければいけません。逃げてはいけません。

時に立ち止まらなければいけない -リーダーの行動力-

リーダーは率先垂範が原則です。リーダーが自ら行動をすることで、部下が動いていきます。

プラスして大切なことが時間効率を考えて行動をすることです。リーダーに限ったことではありませんが、時間は誰もが平等に与えられているので、効率的に時間を使うことでリーダーとしての行動力の感度が高まっていきます。

時間効率がよくわからない人は「やれることは今すぐにやる」ということを意識しましょう。今できる簡単なタスクからこなせば、勢い付くので結果効率的に時間を使えます。

時間効率やすぐやるスピード感の話をしてきましたが時には立ち止まりじっくっり考える時間を作ることも大切です。たまに時間を作ってゆっくりすることで長期的に見て正しい行動につながるからです。著者は2週間に1度のぺ素で3時間以上考え事をする時間をスケジュールに作っていたそうです。

「ついていきたい」と思われるリーダーの具体的な行動は「何か困ったことはない?」と声をかけること。何か困っているとき、部下は自分から相談しにくいものです。困ったままでは仕事が進みませんし、「リーダー」という権限があるからこそ解決できることもあるので、声をかけてみましょう。

多読家である必要はない -リーダーの読書術-

リーダーには読書家や多読家が多いという話をよく聞きますが、そうである必要はないです。著者の場合は気に入った本を何度か読むそうです。同じ本でも読む時期によって受け止め方が違い、新たな発見が生まれるからです。

いいなと思た本は部下に共有して共通言語を作りましょう。「こういう考え方を持ってほしい」という思いが伝わりやすいからです。著者は「ビジョナリーカンパニー2」を共有するそうです。

著者は「竜馬がゆく」という本から、いかに大きく正しい志を抱けるかがリーダーに問われていることだと学んだそうです。坂本龍馬がほかの武士よりも多くの人を惹きつけたのは日本全体を考えるという大きな志を持っていたからです。大きな志を方法はできるだけ高い視点で物事を眺めることです。課長や部長であっても社長視点で物事を考える。

読書から学ぶことは多いので多読家になる必要はありませんが、自分が「好きだ」と思える本を見つけることは重要です。

弱くてもかまわない -リーダーの人間力-

優れたリーダーは優れた人間力を持っています。もちろん最初から優れた人間力を持っている人はいないので、自分を未完だと認識し努力をし続けます。このような姿勢こそ部下が「ついていきたい」と思うリーダーなのです。

人間力が疑われるようなことはしないように注意しましょう。例えば人の悪口や自慢話などです。これをしている上司についていこうとはなりません。不満をこぼしたり自慢話をして自分を大きく見せる必要はありません。自分はまだ未完だという謙虚な姿勢で努力し続けましょう。

磨かれた人間力は日々の行動によって示されます。挨拶にせよ感謝の言葉にせよ、小さな習慣や気配りに人間力が表れます。これを大切に日々を過ごしましょう。

そして最後は自分を信じ続けましょう。時にはプレッシャーに押しつぶされそうになることもあります。しかし「ここまで努力したから大丈夫だ」と自分を信じましょう。「きっと私ならできる」と信じましょう。この考えが自分を救ってくれます。


最後に

書き留めたいことが多すぎてとても長い文章になってしまい失礼しました。この本に書いてあったことは私が想像するリーダーの像とはかけ離れていてとてものめり込んでしまいました。「だれでもリーダーになれる」ということが著者の実体験から分かるとても面白い本です!

本日もありがとうございました。よろしければフォローとスキよろしくお願いいたします!






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