【嫌われる勇気】 目的論について
こんにちは!私が最近読んだ嫌われる勇気という本の内容をまとめていきたいと思います。
この本は内容が濃いので、何回かに分けて紹介します!本日は「目的論」についてまとめていきます!
嫌われる勇気とはどんな本か
この本はアドラーという心理学者の哲学を、読者にわかりやすく伝えている自己啓発の本です。アドラー哲学は「世界はシンプルで、人は誰でも幸せになれる」という考え方を持っています。
この本の特徴は、アドラー心理学を習得した哲人と悩みを抱える青年が対話をする形ででアドラー心理学を説明しているというところです。
対話形式にすることで我々の意見を青年が代弁し、哲人が分かりやすく説明しています。これにより何の知識もない読者でも理解できるようになっています。
目的論とは
目的論を説明する前に、目的論の対極にある原因論について説明します。
原因論とは「過去の出来事が原因で今がある」という考え方です。例えば「友達にいじめられていた過去が原因で引きこもりになった」「友達に裏切られた過去があるから人間不信に苦しんでいる」など。
一方アドラーの提唱する目的論とは「自らの持つ目的のために行動を選択している」というもの。意味わからないですよね。
例えば先程の「友達にいじめられていた過去が原因で引きこもりになった」というケース。
これは友達のいじめが原因で引きこもったのではなく「引きこもりたいという目的を達成するために友達のいじめという過去を利用(選択)した」というのが目的論的な解釈です。
本当は本人が何か目的を持っていて、それを達成するための手段として過去の出来事を利用しているのではないでしょうか。
例えば引きこもることで「周りから心配されたい」「対人関係を避けて傷つきたくない」など。”引きこもる”目的を達成するために「友達のいじめ」という出来事(過去)を利用しているのです。
もっとわかりやすい目的論の例
本で紹介されていた「赤面症の少女」の例で説明します。
哲人のもとに赤面症で悩んでいる少女が相談に来ます。少女は「赤面症を直して、好きな人に告白したい」といっています。「でも好きな人の前だと顔が赤くなってしまうから告白できない」といっていました。
これは「赤面症が原因で告白できない」という原因論的考えですね。
しかし目的論的な考えを持つ哲人は「告白しないという目的を達成するために赤面症を使っているんだ」と伝えました。
おそらく少女は「告白してフラれるのが怖い」「赤面症を直したら告白成功するんだという可能性を残しておきたい」という考えから赤面症を利用して告白しないのでしょう。
だから人間は変われる
目的論的な視点を持てば、人間は変われるということが分かります。
変わることが出来れば幸せになることだって出来ます。
例えば「赤面症だから告白できない」といっていた少女は「フラれるのが怖いから赤面症のせいにしてるだけ」なので、勇気をもって告白すればいずれの結果にしても前に進んでいるのです。
原因論的な考え方ではいつまでも不平不満を言うだけで何も行動することが出来ません。
アドラー心理学は勇気づけの心理学といわれるように、人の背中を押してくれる心理学なのです。
目的論で世界を解釈して、自分が勇気を持てば人は変わることが出来る。
まとめ
アドラー心理学の本「嫌われる勇気」の目的論についてまとめました。目的論とは「自らが持つ目的を達成するため行動を選択している」というもの。この目的論を理解をすれば、だれでも人は変わることが出来ます。
目的論はアドラー心理学の基本なので、ここを抑えて読み進めましょう!
ここから先の内容は次の回に詳しく書いていきます!
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