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【短編ホラー小説】短夜怪談「振り返ったもの」

仕事から帰ってリビングのドアを開けたら、五〜六個の生首が一斉に僕を振り向いて見上げて来た。
ぎょっとした勢いで電気を点けたら、生首なんて何処にも無い。消したはずのテレビが点いていて、その周りに髪の毛の塊がいくつも散らばっていた。目が爛々と光っていたことだけが、頭から離れ無い。

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