テュービンゲンで暮らす、タカハシコウヘイと申します。

皆さま、初めまして。"タカハシコウヘイ"と申します。このページをご覧になっているのは、これからドイツで暮らそうと考えている方、ドイツに行くことが決まった方、はたまた既にドイツに長く住んでいらっしゃる方、でしょうか。引いては、広く海外に興味のある方なのかもしれません。

僕は2024年4月から、ドイツ南西部のバーデン・ビュルテンベルク州の街、テュービンゲンで暮らしています。歩いても2,3時間あれば街全体を一周できるような、とても小さな街です。シュトゥットガルト、といえばサッカーに詳しい方ならよくご存知かもしれません。僕はサッカーにはからっきし興味がないので、日本人の選手が在籍したことのある、いやもしかしたら今も在籍しているのかもしれませんが、そういうチームがあることもよく知りませんでした。そのシュトゥットガルトからローカル電車に1時間ほど揺られて着くのがテュービンゲンです。駅を出て北に歩くと、花で彩られたネッカー川に架かる橋と、川沿いに旧市街の建物が見えてきます。歴史のあるテュービンゲン大学を中心に形成された大学街なので、街の規模にしては多くの人が住んでいます。大学生がとても多いので、いつも活気にあふれています。

東京で生まれ育った身からすると、これまでの生活と比べて全てがガラッと変わりつつあります。ついこの間まで、混雑した電車に毎日揺られて、1時間以上かけて勤務先の大学に通っていたのが嘘のようです。朝目が覚めると、まず聞こえてくるのは鳥の囀りです。日本では見かけたことのない、黒くて嘴がオレンジ色の、百舌鳥くらいの大きさの鳥をいたるところで見かけます。交通量も少ないので、彼らのやりとりがよく響き渡ります。隣人が飼っているちょっと頭の悪そうな犬の吠える声も、夜にも吠えるのでイラっとすることもあるのですが、田舎らしいです。空の広さにも驚いています。テュービンゲンはそこそこ標高が高いところにあり、高く聳える山も近くにないので、どこまでも空が広がっているように思えます。

僕は一応、生物学を専門としており、研究を生業としています。テュービンゲンに来たのも、博士研究員として研究所で働くためです。一応、と書いたのは、研究をずっとやっていきたいとは思っていないからなのですが、じゃあお前は何がしたいのか、何を目指しているのか、そういったところについてもちょくちょく書いていきたいと思っています。この note では研究の具体的な話はしません。むしろ、研究という行為、それを通じて食べていくこと、をもっと大きな視点から捉え直してみたいです。研究者としてゴリゴリに専門性を磨いてサバイブしていくために、海外に出て武者修行する…といったストーリーを期待されても困ります。

基本的には、僕が僕自身のために書くnoteではあるのですが、僕が書いたものが、縁があり記事を読んでくださった方の生活の一助になるようなことがあれば、これ以上の喜びはありません。

6月15日に撮影した、ネッカー橋から撮影したテュービンゲン旧市街の写真です。この日は夏の訪れを感じさせるような、気持ちのいい空でした。



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