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コンサルはなぜ難しいと思われるのかを考えてみた

こんにちは。とり@コンサルです。

コンサルは激務だ、生き残るのが難しいと言われたりするし、実際私含め中途コンサルの多くの方は苦労しているように感じます。なんやかんやと2年近く生存してきた私の視点から、コンサルが難しいと言われる理由を考えてみました。
難しさを言語化できれば少しは対処ができるのかなと思うので、コンサルへの転職を考えている人やコンサルで働き始めた人の参考になると嬉しいです。

有料に設定していますが、最後まで全部読めるようにしてありますので、ぜひすごく参考になった!と思われる方がいらっしゃいましたら、投げ銭していただけたら嬉しいです。

理由①:ルーティーン業務ではない

まずはコンサルの仕事が基本的にはルーティーン(繰り返し業務)ではないという点が挙げられるんじゃないかと思っています。

コンサルはプロジェクト型で働きます。プロジェクトが発生したら、そのために人がアサインされて、プロジェクトが終わったら解散です。全く同じプロジェクトは存在しません。プロジェクトごとに新しい顧客、新しい仕事が待ってます。

もちろん類似のプロジェクトはありますし、細かい単位で見るとエクセルの操作や議事録など何度も発生するタスクもあります。
しかし、基本的には同じ仕事がやってこないので、プロジェクトのたびに情報をキャッチアップし、プロジェクトのゴールや必要なプロセスを考えて、立ち向かう必要があります。

もちろん経験が無駄になるわけではないのですが、経験が直結するわけでもないので、過去の経験を自分なりに抽象化して、応用させることが必要になるのだと感じます。
この辺りもコンサルの難易度を上げているポイントではないかと感じています。

理由②:クライアントからの期待値が高い

こちらは想像しやすいと思います。コンサルへの依頼費用は非常に高額です。それだけ高いお金を払ってるんだから、その分価値ある働きをしてくれるのだろう、というクライアント側からの暗黙の高い期待値があります。

その期待値はクライアントへのアウトプットだけでなく、発言内容や振る舞いといったところにまで期待されているように感じます。
一挙手一投足が見られるという意味でも難しさはあると思っています。

理由③:社内での役割期待が明確

一つ上の章でクライアントからの期待値が高い、という話を書きましたが、一方で内部での各職位に対する期待値も高いですし、厳しく見られます。

「まだ入社したばかりだから、仕方ないよね」というような見られ方はあまりされず、「その職位であれば、その職位に期待される働きをすべし」という見られ方をされるような気がしています。とはいえ、期待役割をいきなり担うのはやはり難しいです。

例えばシニアコンサルタントであれば、一定領域についてはメンバーを率いたチームリーダー的な動きを期待されることが多いと思いますが、自分よりコンサル経験の長いような人をメンバーにつけてリーダーしつつ、クライアントに対峙しなければいけないとなると、いきなりでは相当難しいのがイメージいただけるかと思います。

実際この考え方は評価制度にも反映されていることが多いです。その職位に求められる働き方ができているならプラス、できていないならマイナスというような評価がされますし、それはもちろん報酬(給与)にも反映されます。

理由④:プロジェクトという代替要員のいない働き方

期待役割が明確で、その役割を満たすことを求められる、と書きましたが、プロジェクト型の働き方がそこにさらにプレッシャーをかけてきます。

プロジェクトはクライアントの課題解決のための必要最低限の人数構成で組閣されることがほとんどです(クライアント側に不必要な費用を請求するわけにはいかないので)

つまり、余計な人員がいないので、自分に任されるタスクは代わりのいない自分だけのタスクです。自分がタスクができないとプロジェクトに支障が出る可能性があります。
そんなプレッシャーがコンサルの働き方の難易度を上げているように感じます。
(もちろん上司や同僚がフォローに入ってくれることはありますし、最悪プロジェクト外から助っ人を呼んできて、代わってもらうという選択肢はゼロではないですが、あくまで任されるのは自分自身です。)

私なりに考える対策

少しでも働くイメージを具体化する

もし入社前なのであれば働き方について少しでも具体的なイメージを持っておくようにした方がいいと思います。
コンサル本を読む、コンサルで働く知人に聞く、内定先のコンサル会社へカジュアル面談を依頼するなど対策はいろいろあると思いますが、どれだけ具体的な働くイメージを事前に持てるかでだいぶ向き合う現実の難易度は変わってくると思います。

ちなみにコンサル本についてはちょっと別記事でまとめてみたので、そちらもご参照ください。

期待役割を確認し、無茶をしない

入社前なら人事に対して各役職に対してどのような役割定義がされているのかの情報を聞いておいた方がいいと思います。可能であれば現場のマネージャーに各役職に求められる働き方についてヒアリングし、現場が持っているイメージについても情報を集めておくことをオススメします。

まだ転職活動中なのであれば、給与だけに目が眩んで、身の丈に合わない上位の役職で入社しないことを推奨します。

プロジェクトでの期待役割を言語化する

すでにコンサルで働いている方は、確実にプロジェクトにおける自身の任される役割・タスクは何か、逆に自分ができうることは何かをプロジェクトマネージャーときちんと認識合わせし、言語化するのが大事だと思います。
この言語化はマネージャー側にも自分の役割を認識してもらい、変な仕事を振られないようにする、適切な評価をしてもらうという意味でも大事だと思っています。

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