食べなきゃ、危険！
ビタミンとミネラルの違いをご存知ですか？
ビタミンは ビタミンA,B,C,D,E,K 。ミネラルは、カルシウム、鉄、亜鉛、銅等はよく聞かれると思います。
では、ビタミンとミネラルの違いは？
これはとっても難しい質問です。
よく、ビタミンは有機物で、ミネラルは無機物と言われる答えがありますが、余計に？？？なりますよね？
私はこの説明が一番分かりやすいかな？と思うのですが、
「ビタミンは生物由来のもの」
「ミネラルは地球由来のもの」
ビタミンは生物由来（動物、植物等）なので、私たちの身体にとっては吸収率もいいのです。
足りなかったら補充するで、不足した栄養素を補えます。
一方ミネラルは地球由来の鉱物や金属等なので、私達の身体にとってそのままでは吸収されにくいのです。
今回は、現代人の私達にとって欠乏しやすい栄養素ミネラルのお話です。
１．現代人はミネラル不足
今回の参考図書は、食品と暮らしの安全基金というNPO団体が出版している本
「食べなきゃ、危険！」を参考としています。
この団体、覆面捜査員？がいて、色々なファミリーレストラン、スーパー、コンビニなどを回り、商品を持ち帰り検査機にかけて、栄養素がどのくらいあるのかを調べたりもしているらしいのです。
その結果、残念なことに、私たちの身の回りのあらゆる加工食品（冷凍食品、レトルト、水煮野菜、お惣菜等）では、ミネラル不足だけではなく、必要なビタミンも不足していることが判明しています。
それは、なぜか？
そもそも、野菜などの栄養は皮の部分、灰汁（あく）やぬめり、空気に触れると酸化して色が変わりやすいものです。
スーパーのお惣菜で黒ずんだレンコンの煮ものを見たことがありますか？
れんこんも、里芋も皆真っ白で美味しそうですよね。
でも家庭で作る煮もののレンコン、里芋は全て黒ずんでいるのが当たり前です。
形も崩れやすいです。
お惣菜の煮ものは如何に消費者に美味しそうに見せるか、形が崩れることでクレームを防ぐかを優先させてしまいますと、栄養素は二の次、三の次となってしまいます。
スーパーで売られているカット野菜やファミレス等で出されるサラダなどは全て工場でカットして、洗浄されるときに多くのビタミンやミネラルも水と一緒に流されてしまっています。
「健康の為に、野菜を沢山食べています。」と言って、こういったカット野菜ばかりを食べていては、やはり栄養不足となってしまうのです。
２．神経伝達物質とミネラル
「食べなきゃ、危険！」の著書では、この団体が推薦しているミネラル豊富な「天然出汁」を毎日少しずつ摂取することによって、発達障害児（アスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害等）の子供たちの改善していく様子が書かれています。
なぜ、ミネラル摂取で、「子供の困った！」行動に変化が現れるのでしょうか。
本著から引用
脳には、興奮系、抑制系、調整系などの神経があって、それぞれが別の神経伝達物質を作り出し、それを利用すると排出し、また作りだしては排出するということを繰り返しながら、正常な心を維持している。
各系の神経伝達物質を作る酵素が必要としているのは、ビタミンB群、ビタミンC、七つのミネラルである。
引用終り
私たちの感情や思考、心は神経伝達物質のバランスで整えられているということです。
そこで毎日の食事から必要なビタミンやミネラルが不足していると、私達の心にも大きく影響してくるというわけです。
恐らく「困った！」行動をする子供たちの多くは偏食なのではないでしょうか。
上記の発達障害児の子供達も偏食で、各々が食べられるカップラーメンやチキンナゲット、好物のウィンナーに「天然出汁」を一振り、二振りかけて食べ始めることから始められました。
そうして亜鉛不足からの味覚障害も良くなり、色んな食材が食べられるようになり栄養も満たされ、相乗効果で様々な困った行動もなくなってきたようです。
3．ミネラルの吸収率を上げる！
最初にミネラルは私達の身体にとって吸収されにくいものとお伝えしました。
ミネラルは栄養素として吸収されるためには「イオン化」して、より細かい粒子にしてから吸収できるようになります。
そこで、食べ物で摂取したミネラルをイオン化するために必要なのは、実は「胃酸」なのです。
年齢と共に「ステーキ、焼肉が胃もたれするから苦手・・・」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方には是非、食前にリンゴ酢やレモン水、梅干し、お酢を使った料理も積極的に食べていただきたいです。
こういった「酸っぱい物」にはクエン酸が含まれており、ミネラルをイオン化する働きがあります。
是非お試しください！
最後に、
私は決して、加工食品（冷凍食品、レトルト、水煮野菜、お惣菜等）を一切食べるな、と言いたいわけではありません。
どうしても私達の取り巻く環境が「栄養不足」を起こしやすく、それが日々の身体の健康だけではなく、心や感情、思考に大きく関与するということを意識していただきたいのです。
そうして、少しでも自分で野菜を切って調理する、もしくは野菜から切って提供するお店を選ぶことから始めて頂きたいのです。
サプリメントで「マルチミネラル、ビタミン」を摂っている方も多いかと思いますが、
恐らく多くても摂取できる栄養素は10~20数種類ぐらいではないでしょうか？
本書で発達障害児の子たちが飲んでいた天然出汁は、少なくとも38種類のミネラルが確認されています。
身体をミネラルで満たして、心と身体を健康にしていきましょう！
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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