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コーヒーとカフェインについて

朝の一杯、食後の一杯、休憩の一杯…と気づいたら1日に何杯もコーヒーを飲んでしまいますよね。

コーヒー中毒の方、とっても気持ちわかりますよ。カフェイン中毒じゃなくてコーヒーなんです。カフェインだけ欲しいなら紅茶などでも良いですから…

さて、そんなコーヒーですが、何杯まで飲んでいいのか、カフェインの体への影響などコーヒー好きなら一度は気になるポイントを書いてみました。

美味しいコーヒーをいつまでも飲み続けられるように、どうぞご参考ください。

◾️カフェインの作用


急性作用と長期作用があります。ここでは代表的な急性作用2つ採り上げます。

【覚醒効果】

カフェインの急性作用の大部分は、脳や心臓、腎臓などにあるアデノシン受容体(AR)というタンパク質に結合して、その作用を阻害するためだと考えられています。

『コーヒーの科学』P277

アデノシン受容体は、アデノシン(睡眠物質とも)を受け取るところと思ってください。眠気が起きるのは、こいつらがくっつき溜まっていくと睡眠中枢を刺激して、眠くなるというカラクリです。

そこで、アデノシン受容体とアデノシンの間に割って入り「ちょっと待った!」するのがカフェインです。

カフェインは摂取後およそ15分ほどで効き始めます。持続時間は人や体調によって異なるようですが、長くて4~5時間、短くて1~2時間とのことです。

【利尿作用】


4種類のAR遺伝子うち、A2Aとアデノシンがくっつくと、腎臓では血管の収縮が起こります。

そこでA2Aとアデノシンの間にやはりカフェインが割って入り「ちょっと待った!」すると血管収縮が阻害され、血管拡張が起こり、血流増加により利尿作用につながるとのことです。

コーヒーを飲むとトイレが近くなるのはそのせいだったのですね。

◾️1日の摂取目安


1日にコーヒーを…

飲み過ぎなければいい

なんと、意外なことがわかりました。『コーヒーの科学』によると、特に何杯までと決める必要はないとのことです。

ちなみに飲み過ぎの基準ですが、健康な成人の方で、コーヒー3杯以上(カフェイン250mg)を一気に飲むと急性カフェイン中毒の症状が出ることもあるようです。味わいながら節度をもって飲みたいですね。

ただし、寝る前に飲むとカフェインがマイナスに働き眠れなくなる、または睡眠の質が落ちるので控えた方が良さそうです。

※次に挙げる方はご注意ください。

▶︎妊娠初期~中期の女性
▶︎子ども~青少年
▶︎精神疾患をお持ちの方

参考書籍には理由も書いてありましたが、ここでは文字数の関係で省略させていただきます。『コーヒーの科学』P304~306を参照されるか、医者にご相談を。

◾️参考書籍紹介


『コーヒーの科学』
著者:丹部幸博 氏

新書サイズの本にしては約300ページとボリューミーですが、コーヒーについての知識が網羅されています。

『1分仮眠法』
著者:坪田聡 氏

基本はしっかり睡眠を取ることですが、足りない分を短時間の仮眠法で補おうという本です。

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