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登山は最高の自己啓発

 プロフィールにて、僕が登山を始めた理由に子どもの頃外遊びが好きだったことを挙げました。

 実際に「いざ山に登るぞ!」と体を突き動かす直接的な動機となったのは、登山を始める方の中ではちょっと意外な理由かもしれません。

 それは、「自分を試したくなったから」です。

 ちょうどその頃、僕はフリーターでした。公務員を目指すため専門の予備校に通っている時だったのですが、自信のなさゆえに自己啓発に興味を持ち、早起きや筋トレをするようになりました。

 そんな中ぼんやりと登山が頭に浮かび、登れそうな山をネットで探しました。すると、ヒットしたのが茨城県にある筑波山という山(今となってはホームマウンテンです)。参考にした情報には「成人の一般的な体力があれば登れる」ということでした。

 そこで「じゃあ自分でも登れるのか?」と無性に自分を試したくなりました。それが登山を始めた直接的な動機です。自分なりに準備をして臨みましたが、今思えば初めての登山に一人で行くのは無謀でした。

 結果的には無事登って下山することができましたが、駐車場に着く頃には足に力が入らないくらい疲労困憊でグッタリでした。それでも、味わったことのない達成感に心は満足していたのを覚えています。

■登山の3つの側面

 
 では、ここで登山を3つの側面から考えてみたいと思います。

①知的活動

 登山をする上で、道具などの準備や山についての知識など、様々な知識が必要となります。事前の情報収集では、道具や服装は何が必要なのか、どんな山なのか、どんな危険があるのか、どういうルートで登るのかなど、無事に行って帰るために必要な情報をできる限り集めます。

 登山時においては、足元や周囲の確認、地図を見ながらルートの確認、足の運び方、ペース配分など、黙々と登っているように見えても頭はフル稼働しています。

②精神的活動

 登山をする際、楽しみやドキドキの他に最低限の不安も必要です。この不安があるからこそ準備に余念がなくなるのであり、楽観的では事故や遭難につながりかねない不備が生じます。

 登山時においては、大概登っている時は辛いものです。本当に諦めたくなる時もあります。しかし、諦めたらたどり着けない場所がある、見られない景色がある。そんな自分との闘いはまさに精神的活動です。重い一歩を推し進めるのにこういった精神力は大きな力となってくれます。

③肉体的活動

 僕は「登山はいかに体力を消耗しないで登るか」だと思っているので、必ずしもたくさんの体力は必要ではないと思っていますが、それでも最低限の体力は必要です。そのためには日常でのトレーニングも必要でしょう。

 そして登山時においては、足を上げては下ろしを延々と繰り返し、腹筋や背筋で上体を支え、手は岩などに手を掛けたり、口に食料を運んだり様々な行動をサポートします。これら全て肉体的活動に他なりません。

 以上3つの活動を三位一体となって総動員しながら行うのが登山だと僕は思っています。

■登山は最高の自己啓発

 
 こうして登山を見てみると、自分を不利にしないために頭を使い、前に進むために精神力を養う。そして、高みを目指すために体を鍛える。これらは全て自己啓発的な要素を含んでいると言っても過言ではないと思います。

 そして、登山を継続するということは、それらの自己啓発的活動も継続するということでもあります。もしも、これを続けられたら頭も身体もずっと元気なままでいられるんじゃないかと、希望を抱かずにはいられません。高齢になって尚エベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さんのように…

 最後に僕の話で恐縮ですが、登山を始めてから以前より視野が広くなったような気がしました。山頂から街を眺めたせいでしょうか(笑)それと、ちょっと自信もつきました。ひ弱な人間が自然の中に入り、帰ってくるというのはそれほどのことなんだと思います。

 以上が、無教養者の考える自己啓発の一つの在り方です。

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今回は登山を違う側面から見てみました。もちろん登山は単純に楽しいです。行けばきっと次の山頂を目指したくなることと思います。

山に行く際はしっかり準備をしてできれば経験者と行きましょう。

初めての山には良かったらこちらを参考にしてください
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