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グルテンフリーを実践してみて

※腹痛に関するお話なので食事中の方はご注意ください。
※記載の内容は健康改善について書かれており、ダイエットの記述はありません。


僕は元々お腹が弱かった。

朝冷たい牛乳を飲むと高確率でお腹を下し、緊張を強いるような場面になるとお腹を下し、バス旅行ではトイレに行けないプレッシャーからか乗れたもんじゃなかった。
働きはじめて二十代後半になると毎回のように下痢が続き、同僚に「ちょっと待って」とトイレに駆け込む日々が続いた。当時、チームプレイの現場だったので、同僚には迷惑をかけてしまった。
そんな自分がすっかり定番になってしまい「すーしゅんさんと言ったらトイレだよね」と言われる始末だが何も言えない。ストレスくらいしか心当たりがなかった。

さすがにまずいと思ってかかりつけの医者に診てもらったが、下痢の原因は不明で過敏性腸症候群と診断された。その他にも消化器に定評のある医者に診てもらったが、やはり原因不明。大腸検査しかないのか…と思っていたそんな時、健康に詳しい知人から

いつものパンがあなたを殺す
著者:デイビッド・パールマター氏

というパン好きな自分にはショッキングなタイトルの本を勧められた。
半信半疑で読んでみると、その本には小麦に含まれるグルテンというタンパク質が人体に及ぼす影響や、食についての改善策などが書かれていた。

本書によると、グルテンは個人差があるものの何かしら体に悪影響を及ぼすようで、過敏性腸症候群、下痢、頭痛など自分に当てはまる症状が多かった。面白いのは糖質を摂りたい欲求まで当てはまっていた。


明らかに日常に支障をきたしていたので、思い切って小麦を断つことを決意したのだが、これは簡単なことではなかった。

皆さんもそうだと思うけれども、僕も大のパン好きで、毎朝の食パンとコーヒーの組み合わせは欠かせなかった。お腹の調子が悪くなった頃は朝食に食パン、間食に菓子パンという食生活だった。更にパスタ、ラーメンも好きだし、クッキーやケーキなどのお菓子、とにかく小麦製品が大好きだったので、決意は簡単ではなかったが、これ以上苦しみたくはなかったのでコンビニに寄るのを我慢し、スーパーのパンコーナーもスルーした。

すると、小麦を断ってから1週間で変化が現れた。


形を成してなかった便が固まってきたのだ!


固形の便はいつぶりだろうと思ったことを記憶している。
小麦抜きの生活を続けると、その後も順調に回復し、暴飲暴食をしない限り滅多にお腹を下すことはなくなった。
グルテンを除去した食事をグルテンフリーというが、それから実践を続けている。


僕は腹痛で悩んでいたが、今回紹介させていただいた『いつものパンがあなたを殺す』は脳から見たときの小麦などの穀物の影響を中心に書かれており、コレステロールや糖質、糖尿病など健康に気を遣う人には関心を寄せるキーワードが勢揃いしている。
著者によればグルテンは、セリアック病という病を持つ少数の人々だけに留まらず、全体の40%の人がグルテンを処理できず、60%の人も危険な状態にある可能性があると言う。
これだけ世界中に小麦があふれ、無くてはならない食料になっている一方で、不都合な真実があるのもまた事実のようだ。
小麦がないと困ってしまう人もたくさんいるのも重々承知しているから、このことを声を大にして言うつもりはない。けれども、このことを自分の大切な人たちや、こんな僕の記事に興味を持ってくれた方にこっそり耳打ちするくらいしても良いと思いたい。

どこか体に不調がある場合は医者に診てもらったり、検査してもらうのが一番だが、僕のように医者に原因不明と言われることもある。
この記事を読んで「もしかして…」と心当たりのある方は受診と並行しつつ、ぜひ『いつものパンがあなたを殺す』を読んでみてほしい。

小麦の影響を中心に書かれている次の本もおすすめ。

『小麦は食べるな!』
著者:ウイリアム・デイビス氏


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