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【仕事#1】若手に新入社員研修の感想を聞く

どうもすべっかむです。

会社では人事担当者をしていますが

実は、人事担当をするよりも早く新入社員教育に携わっています。
恐らくそこでの様子で人事担当に引っ張られたのだと思います。

もう7年くらい新入社員の研修に携わっていますが
僕が良くやるのは
新入社員という看板が外れた若手の社員に対して

ぶっちゃけ研修どうだった?と質問をします。

効果測定のような感じですね。
だいたいは、○○さんが怖かったとか
眠たかったとか
最初はそんな話なのですが
時系列に沿って思い出話をしていると
いいことが聞けることがあります。

ここ数年の子達から上がってくるのは

「話し合いが難しかった」という意見です。

弊社の研修は
ただ自社や商品の知識を詰め込んだり
職場で必要な技能の取得だけではなく
社会人としての心構えの話やレクリエーション
身体を動かしたり、創作活動をしたり

頭も身体も使いながら集合研修の1週間を使って新入社員を学生から社会人にするというコンセプトで研修を行っています。

その中で、同期と話し合うという体験を必ずしてもらいます。

その中で、書記やタイムキーパー、発表するリーダーがいたり
意見をたくさん出す人、精査する人など
色んな役割を演じていくことが体験の目的です。

得意なこと好きなことだけをやるのではなく
必要な役割、与えられた役割を「やってみる」ことに講師側はフォーカスしているのですが

新入社員達はそもそも
「話し合いのしかたが分からない」と言うのです。

学習指導要領でも書かれていて
アクティブラーニングや意見の発表
グループワークみたいなことを
小学生の時からここ最近まで
必ず通ってきているはずの新入社員達です。

そんなこと当然できる前提だったのでびっくりしました。

確かに研修当時を振り返ると

自分の意見が一番正しいと思っていて一切譲らない。
他人の意見の良くない所を見つけて自分の意見の正当性を主張してばかりでした。

何人かいるそういう我の強い子のせいでグループがかき回されている
そんな印象でしたが

他の班員達もこいつをどう操るかではなく
話し合い自体をどうやって進めて行けばいいのか分からないと感じていたとは
思いませんでした。

ちなみに話し合いの結果、
できたのは
A+B+C+D+E で
グループの意見全部の要素が入った謎のキメラでした。
精査されていないのでそれぞれの要素でメリットを打ち消し合っていたり滅茶苦茶なものでした。

空気が読めない特性の新入社員というのは年によっていたりいなかったりしますが
ここ数年は毎年いて、しかも少しずつ割合が増えています。

これも時代か…と思いながら
排除するわけにもいかないので、「そういう子がいる研修」をしてきました。

話し合いで思った通りにいかないのはそれが原因だと思っていましたが
そういうわけでもないようです。

昨今の論破ブームが生んだ弊害なのか
親や先生に相手の嫌なことはしてはいけません。と徹底されてきた教育の賜物なのか

どこかで歪みが起きているのは確実ですが
職場のコミュニケーションとして、社会人のスキルとして

合意形成のスキルは絶対に必要です。

会社の研修ですので
「新商品を考えろ」とか「新規事業を考えろ」みたいな
いかにも仕事っぽい課題を出していますが
結果的にキメラが生まれていますので

同じく合意形成を目指して、仕事っぽくないものということで

昨年の研修は大喜利をしました。

一番面白かったものを話し合いで選ばせてみました。
そこは意図していたような良い雰囲気でできました。

その後にしっかりと
「社内行事の企画」も考えさせました。

まだ少し違和感があったなと思います。

中々バシッと決まりませんね。

また数年後に昨年の研修での大喜利の感想でも聞いてみて反省したいと思います。

今年はどんなことやろうかな。と思う日々です。

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