見出し画像

文化、から思考を巡らす

長年カンボジアに従事している
サンダルツアーズ石子さん
の講演会にお邪魔してきました

そこでは石子さんの経歴や
世界一周した時のこと、
進行しているプロジェクト、
さらにはこれからのことについて
お聞きしたり、話したり

その中には
フィジーで感じたこと
帰国して考えていたこと
に繋がる部分も様々あり
学びのある楽しい時間になりました

何より将来への幅が
ブワッと広がって
自分はなんでもできるんだって
そんな感覚がしたんです

まだ20年と少ししか
そんなんしか生きていない私は
大学卒業したら何の仕事に就こうとか
今の自分は何がしたいのかとか
目の前のことばっかり考えていて

けど石子さんの生き様から
面白いと思うことに挑戦して
魂燃やしてその人生を
費やしているんだな、と感じました

ただただ「かっこいい」
終始そう思っていました

興味のあることに
惜しみなく時間を使って
その縁を大切にしながら
今も日本でお仕事をされている
そういう方でした

勝手に人物紹介

石子さんは現在
国際協力NGOホワイトベース
の代表をされており
カンボジアへのスタディーツアーや
まちづくりに関わるお仕事もされています

当時大学4年生の石子さん
電波少年の番組企画で
「アンコールワットへの道の舗装」
というコーナーに出演し
アンコールワットに続く約90㎞の道を
仲間とともに舗装されました

大学卒業後は
1年半かけて世界一周をし
その後カンボジアに移住して
カンボジアの昔話を探し出しながら
それを本や紙芝居にするという活動を
されていました

様々な文化

この講演の中で
カンボジアには「夢」という概念がない
というお話がありました

それに対して
「夢」という概念を持つことさえ
できないくらい貧しいんだと
そういう解釈をされる方もいると思います

ですが石子さんは
「夢」という概念は西洋の価値観であって
それを先進国に住む私たちが勝手に
現地の人とは違う解釈をしているのではないか?
とおっしゃっていました

このような文化のすれ違いを
私もフィジーで感じてきました

それは語学学校で先生から
こんな話を聞いたことがきっかけでした

ある日、外国人がフィジー人に
尋ね、こう答えたと言います

外国:なぜお金を貯めないんだ?良い暮らしをしたいと思わないのか?
フィジー:私たちは今の生活が幸せなんだ。十分良い暮らしだ。

外国:大きな家に住んで、いい車を持つ、憧れないか?
フィジー:辛い思いをして、仕事をしてお金を貯めて、幸せか?
     私たちは今の仕事を楽しいと思っている。
     大きな家が欲しいとも思わない。
     家族と平穏な日々を過ごせればそれで幸せだ。

衝撃を受けました
偏差値の高い大学=給料の高い職業
給料の高い職業=いい生活
その思考が強かった私の中で
新しい価値観が広がった瞬間でした

フィジー人にとってのいい生活は
家族との平穏な日々、楽しい毎日
だったのかもしれません

ですが、きっと多くの日本人にとって
フィジー人の村での生活は
厳しいと感じるものではないかと思います

例えば
温かいシャワーが出ないのは当たり前
シャワーのないお家もあります
冷蔵庫、洗濯機、車がないお家
机がないのでご飯だって床で食べます

今そこで自分が生活すると
想像してみたらどうでしょうか?

冷たいシャワーを浴びる文化
床にスルという風呂敷風のものをひいて
みんなで一緒にご飯を食べる文化
これらは彼らの文化なのです

フィジー人と同じ生活をするのは
厳しいと思った方もいたのではないでしょうか。
それもそのはず、
日本人とフィジー人では文化が違うのですから。

それを「フィジーは途上国だから」とか
「温かいシャワーも浴びられない国」とか
カンボジアで言えば「夢も持てない国」だとか

そういうことは価値観の押し付け
にあたるのではないでしょうか

高い給料、大きな家、高い車、等
生活水準を高めることが
いい生活というのは
一種の概念であり
文化であるのかもしれません

私はフィジー人の考え方に
心を強く揺さぶられました

「楽しく生きる」
それがフィジー人にとっては
仕事や学歴、お金ではなく
大切な人と過ごす時間
なのだと感じます

楽しく生きること

そんな自由な国フィジーで
8ヶ月を過ごした私は
「楽しく生きる」
それを体現する石子さんが
輝いて見えました

石子さんにとってのそれは
面白いことに飛び込む
ことなのではないでしょうか

では自分にとっての
「楽しく生きる」とは
皆さんは何が思い浮かびますか?

昔の私は
「安定に生きる」
だったかもしれません

日々を淡々と過ごし
ルーティーンをそのまま
こなしていた時期もありました

この道に進んだら
こういう未来になるだろうな
そんな想像通りの人生を歩んでいました

今の私なら
感情に委ねる
と答えます

思い立ったら始めてみて
失敗したらなんでだろうって考えて
落ち込んだらとことんネガティブに
迷ったら安定ではなく挑戦
想定外を楽しむメンタル
心躍るほうに選択を委ねます

そのせいで最近は
自分がわがままだと自負しております

ですが!
こんなのも大学生のうちだ
社会人になったらできないんだろうなと
今の時間を最大限に使って
楽しく学んでいます

最後に

結構前にお気に入りの名言を
見つけたのですが
それは誰が言ったものなのか
覚えていないんです(笑)

内容だけはしっかりと覚えているので
この名言を知っている方がいたら
教えてください

夢は叶わないという大人がいる。当然だろう、
その大人は夢を信じていないからだ。
夢を叶えたいなら、夢を信じた者を見よ。
彼らは夢を信じ続けたはずだ。

時を経て、たくさんの経験して、
夢って変わるものだと思います

だから夢が変わったからと言って
自分は意志が弱い人間だとか
自分は夢を叶えられないんだとか
そういう風には捉えないでほしいんです

私が今信じる夢は
世界中の人が「幸せ」を感じる
そういう世界は作れる!ということ!

その一部に私たちひとりひとりが居て
自分の幸せは誰かの幸せに繋がっている

幸せは文化や国境を越えて循環している

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?