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映画感想「はい、泳げません」

ご近所のおなじみイオン系シネマ映画館、豊田市駅のkitaraの上映スケジュールをチェックしていて、6月上旬に始まったのに、もう朝と夕方しか時間帯が組まれていないこの映画。急ぎ観てきました。

5月から6月にかけて「とんび」「ハケンアニメ!」「大河への道」「極主夫道」そしてこの「はい、泳げません」と、日本の映画を追いかけていますが、今年はほんとに日本映画の当たり年。どころか、アメリカの映画も「トップガン マーヴェリック」や7月からのトイストーリー系の新作「バズライトイヤー」やミニオンズの新作など、力を入れて作ってるんだろうなという作品が目白押し。

県民割やGOTOトラベルの再開で、とにかく外出とか旅行をしたいという需要が先に来るからなのか、映画館へのお客の入りがイマイチなのは、マジでもったいねぇ~、とココロのなかで叫んでおります。夏の暑さを避けての涼しい映画も、実にいいですヨ!

さて、綾瀬はるかさんの映画が観たくて今回の作品を観に行きましたが、主人公は泳げないほう、の小鳥遊たかなし教授。長谷川博己さん演じる彼が泳げないことには理由があるのですが、勇気をふりしぼって入ったスイミングスクールで、綾瀬はるかさん演じる静香しずかコーチに手ほどきを受けて泳げるようになっていくと同時に、彼の泳げない理由も紐解かれていく、そんなお話です。

もうアレです、芸術作品を比べてしまうと本気で申し訳ないんですが、アメリカのCGをバンバン使って、あるいは映像美や派手なアクションのためにむちゃくちゃお金をかけて作られている作品と同時期に公開されちゃうと、どうしてもかすんでしまいがちなところがもったいなさすぎる。

スイミングスクールで泳げるようになっていくという主軸、そして小鳥遊教授の人間関係の推移、そこに泳げるためにサポートをする静香コーチという本気で静かな映画に見えてしまうんですけど、その静かさのなかに際立つ長谷川博己さんの熱演、綾瀬はるかさんの清らかなオーラ、そこに焦点が当たる良作なんです。テーマは重めでもありますが、これからの時期、映画でデートして、その先に夏にプールでふたりあるいは数人で泳ぐか、みたいな青春まっただなかの学生さんとか、子どもを持ったお母さんやお父さん、もしかしたら長谷川博己さんの水着姿が見たいおばちゃんたち、綾瀬はるかさんの水着姿が見たいというおじちゃんたちにも、ぜひ観てほしいなあと思います。

綾瀬はるかさんは日本のオードリーヘプバーンだと思ってますので、今の時期が、映画館的には怒涛の勢いで流れていくひとつの目立たない作品、になっちゃったとしても、デジタルコンテンツのひとつになっていくであろうこの作品に、ネットのハッシュタグ「#綾瀬はるか」で彼女の出演作品としてこれからもたどり着いてくれることを願いたいです。

来年の1月に公開予定という、木村拓哉さんが演じる織田信長公と、綾瀬はるかさんが演じる公の正室、濃姫さまの物語「THE LEGEND & BUTTERFLY」も楽しみにしています。

※ 見出しの画像は、みんなのフォトギャラリーよりスナフさんの作品をお借りしました。ありがとうございます。

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