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映画感想「大河への道」

豊田市駅前のイオンシネマ系映画館、kitaraで観てきました! 良い映画と、そのあと駅前ビルの本屋と喫茶店。それだけで幸せになれます。

落語家の立川志たてかわしすけさんの原作「志の輔らくご 大河への道」をもとに、主人公を中井貴一さん、ヒロインを北川景子さん、ほかにも松山ケンイチさん、西村まさ彦さん、橋爪功さん、志の輔さんご本人など、豪華キャスト&脚本を「おんな城主直虎」の森下佳子さん、主題歌を玉置浩二さんの書下ろしと、実力派でガッチリ固めた作品です。

忠敬チューケイさんこと200年前に精密な日本地図を作った伊能忠敬いのうただたか氏の大河ドラマ化を目指して、地元千葉県は香取市の公務員のひとびとが奮闘する令和の現代。

そして、歴史として伊能忠敬氏が地図を完成させられずに没し、その後を、忠敬氏の師であり、若くして忠敬氏よりも先に亡くなってしまった天文学者、高橋至時たかはしよしとき氏の息子である景保かげやす氏を中心に市井しせいのひとびとが力を合わせて地図を完成させようと奮闘する時代劇が交錯します。

ひとつひとつのシーンに温かさがこもっていて、令和の現代のひとびとも、歴史のなかのひとびとも、ゆっくり一歩ずつ一歩ずつ、進んでいく。伊能忠敬氏が、地図の完成を目指して日本中を歩いて測量の旅をしたように。一見地味な題材に見えて、見終わった後、これもゆっくりと、しばらく席を立ちたくないトリハダが。

完全な時代劇や、歴史ものはちょっと苦手……というひとにも、コメディ風味なポップさや楽しさが、さすがは原作が落語、という雰囲気を残しているので親しみやすく入れます。

前回観た作品が「ハケンアニメ!」で、こちらも良い作品だったので、今年は日本映画の当たり年というウワサは本当かも。新型コロナウイルスの影響で大河ドラマさえスケジュールが狂い、映画「キネマの神様」の主役をやるはずだった志村けんさんが亡くなってしまい、娯楽が一切なくなりかねない危機感のあった3年前を思うと、ハリウッドも日本映画も元気というこの盛況は、いち映画ファンとしてはとてもうれしいです。

映画館のすぐ近くにあるGAZAビルの、本屋さんで小説の「ハケンアニメ!」とそのスピンオフ作品「レジェンドアニメ!」をゲットして、ほくほく気分で帰宅いたしました♪

※ 見出しの画像は、みんなのフォトギャラリーよりrenny - ステキな投資信託をそだてましょう!さんの作品をお借りしました。ありがとうございます。

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