冷凍水眠
この目に見える白い世界は、
雪が降ってるみたい
もう冬が逢いに来てくれたんだね
-0℃
ぼくのうたがはじまる
この惑星は 好きも痛いもぜんぶ冷たいチョコレートの様で
しんださかなは氷の中でいきているのが1番美しい
信じたい人間こそ嘘をついて 大丈夫だって笑っている
大切なお花は棘を持っているから近づきすぎると傷ついてしまう
いつかみんな みんな溶けていくのは同じなのにね
ぼやけた世界が綺麗に見えたとき
ぼくは深い眠りに堕ちるんだ
目が覚めたら また白い世界に戻される
なにをしていたのだろう
繰り返し 繰り返し ぼくはもう1人では歩けなくなっていた
腕に残っている無数の痕 バニラみたいな投薬が恐ろしい
もし、もしもぼくが全ての季節になってしまったら
世界は白に戻らない
最後に残る骨だけは 綺麗に見えるように
ぼくを冷たいまま 保存しておいてね
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