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久里浜医療センター減酒外来に行った話

みなさんお久しぶりです。
前にも書いたと思いますが、自分は意志が弱い(アルコール依存症は意志が弱いからなるとか関係ないと言われていますが)ので一生断酒なんて無理だよ・・・と思い新潟に住んでいるのですが思い切って久里浜医療センターの減酒外来に行ってまいりました。

まず、久里浜医療センターの説明を簡単にしますと日本で最先端の依存症治療を行っている病院です。(アルコールのほかにギャンブル、インターネット依存なども取り扱っております。ふつーの精神科も)

この病院はアルコール科は予約なしでも受診することが可能なのですが自分が行った減酒外来は完全予約制で1ヶ月くらい待つのかな?と思ったらそんなでもなく4日前くらいに予約してあっさりと予約を取ることができました。

受診日当日

10時半の予約で新幹線の始発で久里浜まで行ってまいりました。
自分久里浜って千葉県かと思っていたのですが神奈川だったんですね、新潟からはるばる神奈川の端っこまで行ってまいりました。
あと思ったよりも病院の建物が古いことと待合室はものすごい人がたくさん待っておられました。
まず、病院に着いたら事前記入シート(家で書いてきた)を提出しました。
事前記入シート(リンク先にあります)
事前記入シートには以前書いた記事の内容とだいたい同じものを記入しました。(離脱症状のこととどのくらい飲んでいたのかやめようとしたかなど)
次にカウンセラー?(看護師っぽかった)との面談でどのくらい飲んでいたか?とかまあ前に行ったアルコール病院と同じような内容を聞かれました。
次に医師との診察です。
まず、どの程度、頻度で飲んでいたのか?を聞かれこれも素直に答えました。ちなみに減酒外来はアルコール依存症と診断がつく人でも受診することができます。(アルコールによる問題が重篤な場合断酒をおススメすることもあるとのこと)
医師に自分の最盛期の飲酒量を話したところアルコール依存症ではないがアルコール依存症の要素があると言われ、アルコール依存症は体質の病気なんですよねと説明を受けました。
自分は初飲酒でもコントロールができなかった旨を伝えたところブレーキがききにくい体質であるともいわれました。
ちなみにですが6か月酒を飲んでいないと伝えたところベストはこのまま断酒したほうがいいと言われましたが、自分はどうしても減酒でやっていきたいと伝えたところ欲しかったセリンクロを処方していただきました。
今まで飲んでいたレグテクトを使って飲酒欲求を抑え込み、飲みたいときはセリンクロを服用するよう指示がありました。

いただいた資料など

お酒の問題の程度が全人口100位中3位で上位なのがちょっと衝撃でした・・
しかし、アルコール依存症診断基準のうち3つ当てはまると依存症って聞いたけどほんとに自分は依存症ではないのか疑問です。
次回聞いてみたいと思います。

60g以上アルコールを飲むと次の日の能率が低下してトラブルが増えるそうです。

・字が読みにくいと思うのでここでも書きます。
まとめ:飲酒のブレーキがききづらい体質がありアルコール依存症の要素があると考えます。


ベスト:断酒の状態を維持?(先生字がちょっと汚ry)することレグテクトを使って飲酒欲求を抑え込んでいくこと


目標:ブレーキがききづらい体質ではあるのでそれを意識しておくこと、飲酒してもすぐやめるとか

この冊子は自分がどう対処していくかや飲酒した時の飲酒量を記入する冊子です。

骨密度の検査もしました。
ちょっと骨密度が少ないそうなので最近はカルシウムを積極的にとるようにしております。

近況について

セリンクロを飲み8月3日に6か月ぶりに飲酒をしてみたところ、500mlのオリオンビールがなんかまずく感じ半分でもういいやって感じになりました。
まあもったいないので全部飲んだのですが、2本飲む予定でしたが1本で飲酒を終了することができ飲酒欲求も全くありませんでした。

あとオタクなのでコミックマーケット96に参加してまいりました。
8月9日に友人と寿司を食べに行きビール1杯とレモンサワー、ハイボールを飲みました。
目標量は60gなのですがこの日は55gで済みぎりぎりセーフでした。


そして次の日が最悪でセリンクロを飲んだのですが飲酒量がたぶん100gと多量飲酒になってしまいました。

恵比寿にあるテキーラ無料バーAGAROというお店でテキーラショットを2杯、カールスバーグ、プレモル、XYZを飲んだ後友人とサイゼリアに行きワインを飲んでしまいそのあと嘔吐しました。
ただブラックアウトすることはなかったです。

そして次の日ですが友人とホテルに泊まっていたのですが夜にビール350mlを1本半、と500mlのビールを友人から半分もらい飲酒しだいたい45gのアルコール摂取量でした。

そして次の日はコミケの最終日で毎回やっている飲み会に参加しました。
手羽先で有名な山ちゃんというお店で手羽先や名古屋飯を食べつつ1杯目に銀河高原ビール(グラス)、2杯目に銀河高原ビール大ジョッキ、ハイボール、ラムネサワーで飲酒を終了し60gを10g上回る70gという飲酒量になりました。

セリンクロを飲んで飲酒した感想といたしまして、一番感じたのがあれほど大好きだったビールがちょっとまずくて飲むスピードが落ちたのとほかの酒でも前までは水のように飲んでいましたがゆっくりと飲めるようになり(飲酒量低減とは別と考えて)前と比べるとかなりペースがダウンしたように思えます。
また、セリンクロの作用として快の情動と不快の情動をコントロールするらしく飲んでもあまり高揚感を感じません(さすがに100g飲むと感じますが)また不快の情動も起こらなくなりこれはとても奇跡的なことだと思っております。
ただアルコール依存症は断酒が一番安全であり一生飲んではいけないということには変わりはないと思っていますが、しばらくは低減で行きたいと思います。また一人酒をよくしていたのですが友人と会ったとき等にしか飲酒しないように心がけます。

飲酒量チェックはこんな感じです。

最後にアルコール使用障害者に対する減酒の選択肢についての調査が不十分であり、診療データを研究に使ってもよいか?という同意書を書かされました。
自分はもちろんアルコール依存症に苦しんでいる(自分も含め?)人たちの役にちょっとでもたちたいと思い同意してまいりました。

最後に、何度も言いますが少しでも自分の酒の飲み方がおかしい、日常生活に影響が出るほど飲んでしまう、酒が原因でトラブルを起こすなどがあったらすぐにアルコール専門の病院に行く事をおススメします。

小話:久里浜医療センターは海から近く正面玄関からの景色が最高でした。
入院してゆっくり治療していくにはいい環境なのかもしれません。
周りは山もあり自然豊かです。
あとケータイの電波が一切入らない、バスの時間間隔が長いので帰りは病院の公衆電話でタクシーを呼んだほうがいいと思います。

長くなりましたが今日はここまで

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