問いかけるコロナ禍3

ニュースを見るのを、やめた。

ニュースの代わりは、1日に数回、
「NHK 速報」と検索することで済ます。

情報との付き合い方は、難しい。
情報は、人を動かす。心から。

「いつ終わるのかわからない」
漠然とした不安感が、決して落ちないシミのように、
心にへばりついている。

何を不安と感じるか。
これは、その人の本質をあらわす。
「不安」は「大切」の裏側だからだ。

経済に不安を覚える人は、経済が大切なのだ。
人間関係に不安を覚える人は、人間関係が大切なのだ。

不安とは、今自分の心に留まっているものを示す、
重要なビーコンである。

不安を感じている人は多い。
不安を感じていない人はほとんどいないだろう。

だが、
何を不安と感じているのか
ということまで考え、言葉として掴んでいる人は、
実はそこまで多くないのではないか。

不安とは強い実感であり
強い実感は、実感したところで作用する。
つまり、不安を感じたならば、
それで「不安」を語るには十分なのである。

不安を生かさなければならない。ビーコンとして。
問わなければならない。
思考しなければならない。

「私は、何を不安を感じているのか。」

次の質問も、ある。

「私は、なぜ、そのことを不安と感じているのか。」

この問いに答えようと頭を動かし始める
そのときが
私たちが不安を克服し始めるときなのかもしれない。

S.D.G (yus)

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