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「石」を集められるような毎日を送っているか?

noteで本格的に書き始めて3日目。

いま、こうして書き始めていることで、なんとか3日坊主にはならないで済みそうなものの、今日のネタをあれこれ考えている時に、すでに他人の反応を意識してしまっている自分を発見。思考の癖を修正していくのって、日々訓練ですね。

ということで、奇をてらわず、昨日書いたワインバーグの「文章読本」からのネタの続編として、この本を読んで参考にしている文章を書くことについての話しを。

文章を書くために石(ネタ)を集める

この本、タイトルは『ワインバーグの文章読本』となっているけど、この本の本質というか、肝を表しているのは「自然石構築法(The Fieldstone Method)」というサブタイトルだ。

この本を手に取って各章の扉を眺めていくと、壁のような石垣のような何やら不思議な写真がいくつも出てくる。ちょうど、このエントリーのアイキャッチ画像のような写真だ。

この写真でワインバーグが言いたいのは、そこら辺にあるような石を組み合わせて壁をつくるように、日々、私たちが遭遇するさまざまな出来事などを組み合わせて文章をつくっていこうということ。

自然石構築法では、アイデアを「石」として使う。おもしろいと思った文章、写真、図、引用、絵、参考書などの断片である。これらの「自然石」を集めて、論文、レポート、本、台本といった「壁」を作る。(同書20ページ)

もちろん、それだけのことを書いている本ではない。その「自然石」をどう組み合わせて「壁」である文章を組み立てていくのかについても紹介しているし、その発想も、自分にとっては目から鱗だった。

ただ、この本の良いところは何か?と聞かれれば、やっぱり、この「自然石」を集めることに関して、彼が語っていることに尽きる気がする。

実践してわかる「石集め」の醍醐味

なぜ、そこまで思うかというと、これは「自然石構築法」を実践してみないとわからない。

実はこの本を読む前にも、自分は、iPhoneのメモ帳に「ネタ」というメモをつくっていて、そこに自社のメールマガジンのネタになりそうなことを見つけたら、どんどん放り込んでいくことを実践していた。

ただ、そのメモに放り込む前には、「メールマガジンのネタとしてふさわしいか?」という基準でスクリーニングをかけていて、見事、それを通過したものだけがメモに残っていた。

ワインバーグの「文章読本」を読んでからは、その「ネタ」メモとは別に、「ワインバーグリスト」というメモを新たにつくり、なんのスクリーニングもかけずに、気になったものはどんどん放り込んでいくようにしてみた。

ワインバーグは、こうも書いている。

すぐれた文章を書くために重要なのは石そのものではない。すぐれた文章を書くためのカギは、石に対する人間の感情的反応である。(同書35ページ)

実際に石を集め始めてみると、毎日、何気なく街を歩いていたり、移動をしているだけで、こんなにもネタがあふれていたのかということ。

違う見方をすると、「石を集める」ということを決めて日々を過ごしてみると、いろいろなものに反応している自分に気づいたということ。

もちろん、毎日ザクザクと「石」が集まるわけではない。「今日は、ワインバーグリストに何も追加しなかったなぁ」という日を振り返ってみると、決まって、ただただ慌ただしく過ぎていったような日だったりする。

それからは、このエントリーのタイトルに書いたように「石」を集められるような毎日を送っているか?というのが、自分の振り返りの問いのひとつになっている。

■最後まで読んでいただき、ありがとうございました。シナリオプランニングを学びたい・試してみたいという方は株式会社スタイリッシュ・アイデアのウェブサイトをぜひご覧ください。


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