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中国のマッサージ屋で貞操の危機を感じた話

えー、日曜日は読む人が少ない傾向があるということで、思い切って若干シモ寄りな話を書きます。苦手な方は閲覧ご注意ください。

とはいえ直接的なことが何か起こるわけでもないので、逆に「そっち」の展開を期待している人にも、ご期待に沿うようなものは何もないですよとお伝えしておきます。

じゃあ誰に向けた記事なんだよと自分でも思いながら、はじまりです。

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先日、わけあって嫁が家を出ており(別居とかじゃないぞ)、しばらく一人暮らし状態でした。

とはいえ普段から普通に家事はするし、仕事も在宅なので嫁がいない以外は特に変わり映えをしない日々だったのですが、そのある1日に、ちょっとした事件が起きていたのです。

その時の僕は、ずっと作業が立て込んでおり、極度の疲労に見舞われていました。次から次に舞い込んでくるトラブルのせいで休みが取れず、睡眠時間を削って対応していたのです。しかしそのうち限界がきて、逆に作業効率はガタ落ち。やればやるほどミスを連発し、自ら手間を増やすという悪循環に陥っていました。

これはなんとかしないと、どうにか疲労回復を効率よく行うことはできないものか……と考えた僕は、普段はめったに行かないマッサージに行くことを考えつきました。

中国ではマッサージ屋が至る所にありますが、これまで行ったことは数えるほどしかありません。しかもそのすべて、結婚してから嫁と一緒に行っています。それもそのはず、嫁からは「中国のマッサージ屋は、こっそり男の人にいけないサービスを提供しているところばっかりだから、一人では絶対に行かないで」と釘を刺されていたからです。

しかし、たしかに昔はそんなこともあったらしいですが、習近平政権の発足以降は「そっち」の産業は壊滅状態と聞いています。いまやリスクを冒してまで、そんなことをやっているところが本当にあるのか? と、僕は信じていませんでした。

何より、連日の仕事で疲れていた僕はこの疲労をどうにかしないといけない。嫁の言いつけには反しますが、たまにはいいやと思い、アプリから近所の適当なマッサージの店を見つけました。時間もそれほどないし、1時間のコースだけサッと受けて帰ってこよう。そんな感じで予約を済ませ、向かうことにしました。

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店に着くと、個室に通されました。

なんか無駄にデカい椅子と暗めの照明に、妙に湿度の高い空間でした。そしてボーイみたいな人が持ってきた投げやりなフルーツの盛り合わせ(黒ずんだバナナとリンゴと、まったく甘くないドラゴンフルーツ)を見て、なんかいろいろと「大丈夫かな……?」という気分になってきました。

そしてしばらく待つように言われ、大人しくスマホをイジりながら待っていると、コンコンとノックの音。

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