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シェア自転車の進化と、そのせいでアホになって損する僕の話

中国で生活するなかで、乗り捨て式のシェア自転車をよく利用します。街のいろんなところに置かれていて、スマホから操作をしてロックを解除、乗って目的地に着いたらその場で返却できるというやつです。

大量のサービスが生まれては死に、自転車の墓場ができているとか、実は全然儲かっていないとかいろいろ言われることの多かった中国のシェア自転車ですが、いまは普遍的なサービスとして定着した感があります。

で、よく使っているとそのサービスの進歩している部分とか、細かい変化とかにも気づくのですが、今日はそれにまつわる話を書きます。

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最近、僕の近所に配置されるようになったシェア自転車なんですが、鍵のところが大きく変化していたんですね。

まず比較のために、以前主流だった(今も置いてありますが)タイプの鍵をご覧ください。

次に、新しいタイプの鍵です。

違いがお分かりでしょうか?

画像ではちょっとわかりにくくて申し訳ないのですが、正解は「新しいタイプでは、タイヤの中を通るリング式の鍵がなくなっている」ということです。

比較画像

要は、新しいタイプではもう外に見える物理的な鍵をつけていないということなんですね。調べてもどういう仕組みかは詳しくわからなかったのですが、どうやら内部で電子的なロックをかけているようです。

使う前にQRコードをスキャンしてネット経由でロックを解除する仕組みは同じなものの、以前は物理的な鍵がカシャン!と自動で開いていたのに対し、今はブザー音のようなものが鳴ったらなぜか動かせるようになっている、という感じです。

ひょっとしたら以前から登場していたかもしれないのですが、僕の住んでいるところではこの新しい鍵のタイプのシェア自転車を、ここ数ヶ月くらいでよく見るようになりました(なにぶん住んでいるのが田舎なもので……)。

これの何がいいかというと、それまでの物理鍵って微妙に壊れているものが多かったんですね。スマホ操作しているのになぜかウンともスンとも言わなかったり、逆に返却時にロックしようとしても全然カチッと締まらなかったり、ストレスが溜まりました。電子ロックならそのストレスはありません。

あと以前の物理鍵は、心ない人に破壊されて、時間貸しのはずのシェア自転車がタダで乗り回されるという事態がしばしば起きていました。もちろんシェア自転車を運営する側からすれば大損です。電子ロックならば外側から壊される心配はなく、運営側としても都合がいいのでしょう。

こういう細かいことの積み重ねで、世の中は良くなっているんだなあ……としみじみしながら、僕はシェア自転車にまたがり近所を徘徊しています。

ただ、この新しいバージョンのシェア自転車のせいで、ちょっと困ったことというか、このように進化したからこその失敗みたいなものも経験しました。

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