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中国在住者に「中国は危ない」と言う人について


大きなお世話です。



……だけでは忍びないので、もうちょっと続けましょうか。

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中国に住んでいると、いろんな人から「中国なんて、危ないんじゃないの?」と言われたりします。帰国の際に親戚家族や、友達に言われることもあります(ありました)。なかには「いつ拘束されるか/いつ死ぬかもわからないようなところなんて」などといい、中国と関わらないよう勧める「アドバイス」をしてくる人もいます。

また中国在住者に限らずとも、中国に関わる人、出張などで中国に行く機会のある人はけっこうこの手の「心配」「アドバイス」をされることが多いようです。多くは中国について理解のない親類縁者などから、あからさまな中国への嫌悪感や警戒心にもとづいた言葉でもって「中国なんてやめときなさい」というようなことを言われます。

お気持ちはわかります。中国における邦人の政治的拘束などのニュースは定期的に流されますし、目にする機会も多いことでしょう。つい先日も、拘束を受けた邦人の刑期が決まったというニュースが流れたばかりです。

そうでなくとも、中国に関する日本のニュースで普通の人が目にするようなものは、「中国はこんなにヤバい」とするようなものが中心です。

そうしたものを見ていれば、中国に関する警戒感や心配が湧いてくるのも無理はないでしょう。それをもとに「アドバイス」をしてくださることには、ありがたいと思わなければならない部分もあるかもしれません。

でもそういうことを踏まえた上で、それでもやっぱり「大きなお世話」と言いたくなる部分があるんですね。それはどういうことかというと、

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