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中国嫁が理解できない日本の食習慣

以前、そうめんの器に異常にこだわった僕と、それを全く理解できない嫁のエピソードを書きました。

この件に関しては僕が偏狂的であった、と多少の反省をしているのですが、この他にも日本の食べ物や食習慣それ自体のうち、嫁がよく理解できないと感じるものがいくつかあります。今日はそれについてのお話です。

具のないおにぎり

僕はおにぎりが好き(どうしても山下清で脳内再生されてしまう)で、料理する気力がない時などよく家で作って食べるのですが、たまに僕が作る「具のない塩だけのおにぎり」の存在意義があまり理解できないようです。

いわく「握る必要あるの?」とのことです。たしかにそう言われるとぐうの音も出ないのですが、だからって茶碗に盛ったご飯に塩をかけてモソモソ食ったとして、おにぎりと同じ満足感が得られるとは到底思えません。不思議です。

「ほら、君らもマントウ(中国で普遍的に食べられている蒸しパンのようなもの。具のない肉まんだと考えるとわかりやすい)とか食うやん。あれと一緒」と言うと、わかったようなわからないような顔をしていました。

ちなみに「コンビニにも具のないおにぎりが売っている。しかも結構売れている」と言うと、さらに混乱していました。

卵かけご飯

他にも白いご飯関係として、卵かけご飯が挙げられます。

中国で売っている卵は、基本的に生食ができません(中国に限らず、日本以外の国では基本的にできないはずです)。しばらく日本に帰れていない僕がどうしても卵かけご飯を食べたくて、生食できるらしい卵の噂を頼りに遠くの日系スーパーに行こうとすることなどを、嫁は理解できません。

嫁自身は、僕と一緒に日本に行った時に卵かけご飯を食べたことがあるのですが、強く否定はしないまでも、別にすごくおいしいとか、特別に食べたいものではないという認識のようです。食べる習慣がないんだから当たり前か。

そもそも生卵に限らず、日本人はなんでも生で食いすぎだと言われます。嫁には「同じ感覚で中国でモノを食べてたらすぐにお腹を壊すから気をつけなさい」と諌められます。ごもっともかもしれませんが、それでも卵かけご飯が食べたい…

ラーメン with チャーハン

一緒に日本に行き、初めて2人でラーメン屋に入った時のことです。

久しぶりのラーメン屋だったのでガッツリ食うか、と思いラーメンと半チャーハンのセットを注文しようとしたら、嫁は信じられないといった表情と語気で僕に話してきました。

ラーメンとチャーハンはどっちも主食なんだから、一緒に食べるのはおかしい」とのことです。日本人の間でも時たま議論になるこの「炭水化物 with 炭水化物」問題ですが、中国人目線だとこの組み合わせはさらに奇異なものとして映るようです。

他にも「どこまでを主食とするか」という問題の代表として、餃子の存在があります。中国では、餃子は基本的に主食(ご飯やパン、麺と同じ立ち位置)に数えられる食べ物であり、日本人のように餃子をおかずにご飯を食べるのはおかしい、とよく言われます。

なるほどなあ、と思いながらも、お前らだって飯団(中華版おにぎり)の中に油条(中華揚げパン)を仕込んだりするやんけ、と思わなくもありません。

ちなみに僕は強めの関西人なのでお好み焼きと焼きそばを一緒に食いますし、お好み焼きをおかずにご飯だって食います。異論は認めません。

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気がつけば米関係のことばかり書いてしまっていますが、他にもありそうな気がしてきました。思いついたらまた書いていきたいと思います。

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