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「愛があれば乗り越えられる」なら、どんなによかったことでしょう。日中国際結婚の話

上海で自営業を営んでいる在中日本人、kennyさんが国際結婚に関するブログ記事を書いていました。僕の名前も出していただいてます。

愛があればなんでも乗り越えられる、確かにそうですが、個人的には国際結婚の場合どうしても乗り越えられない部分がやっぱりあると思うんですよね。

特に日中夫婦の場合。

この部分に、同じく中国人の配偶者をもつ人間として強く共感したので、今回はこれについて書いておこうと思います。

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中国人と日本人の結婚は、受難の連続です。

それぞれの大事にしているものや価値観の違いは、日本人同士の結婚であろうと訪れることですが、日中夫婦の場合はその落差はとんでもなく大きくなります。

まず生活習慣の話からすると、パンツは手洗いだし、そもそも衛生観念自体が大きく違っていて掃除のたびにイライラしたりします。食事の好みは違うし、食材の扱いも違っていて、生肉を水で流さないと怒られたりします。日本人にとってクチャ喰いや箸渡しは心理的抵抗感の強いタブーですが、中国の人々にとっては「行儀は悪いけど咎めるほどでもないこと」です。こうしたこまごまとした違いは、ストレスになりえます。

ただ、そうした習慣の問題は話し合いのうえで折り合いをつけることができますし、慣れてしまえばそれほど気にならなくなります。そこは枝葉の問題です。

本当に大きな問題は、そもそものマインドの違いと、自分の意見を通すことへの執着において現れてきます。

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