中国の「強者」、日本の「世間」、それぞれの行動を決めるもの

最近、中国と日本の違いについてふと考えついたことがあります。

それは人々がどのように行動するかというような規範、いわばその国の空気のようなものを決めているものが、中国と日本で異なっているのではないかということです。

具体的には、中国において人々の行動を規定するのは他者の行動に干渉できる能力を持った「強者」、つまり突出した個人ないし少数者であることが多いのに対し、日本で人々を縛っているのは多数派に共有された常識やルール、つまりは「世間」とでもいうような全体的なコンセンサスではないか、という仮説です。

以下にその違いを詳しく書いていきます。

「強者」の中国

中国では、他者に干渉できる具体的な能力、あるいは権威をともなった少数者が人々の行動を決めている場合が多いです。

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