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もう買い物を日本円で計算するのはやめようと思った話

昨日は中国のスーパーの変化の話を書きましたが、今日もスーパーの話から始めたいと思います。

といっても、昨日と角度は全然違います。今日するのは、物価が上がりすぎてスーパーに行くのがつらいというお話です。

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僕の家は食事をほとんど自炊しており、3日に一回くらいは嫁とともにスーパーで買い物をするのですが、最近本当にスーパーに行くのがつらいです。

というのも、さまざまなものの値段が上がってしまって、手に取るものすべてが「メチャクチャ高いなあ」と感じてしまうからです。

例を挙げてみましょう。いま家にあったりんごに貼られた価格のシールを見ると、1キロで15.98元(≒今のレートで約320円)となっていました。

自分の記憶なのでたしかなことは言えませんが、たぶん同じ品種のりんごが、以前(少なくとも2年くらい前まで)は1キロ10元以下で買えていたはずなのです。

それこそ僕が来たばかりの時なんかは、スーパーで1キロ5元もしないりんごを大量に買ってきて、鍋で煮詰めてりんごジャムにしたりなんかしていました。いまは値段が気になって、とても同じことはできません。

ほかにも最近、特にビビったのはアボカドが1個16.8元(≒340円)で売られていたことです。よく見てください、中国で主流の1斤(500グラム)の表示じゃなくて、1個ですよ、1個。ちなみに日本のスーパーを調べると、Amazon経由で買えるアボカドに3個570円のものがありました。個数で換算するとほぼ半額です。

いちおう強調しておきますが、僕がいつも行っているのはけっして超高級なスーパーとかではありません。そもそも、アボカド自体以前は同じスーパーでせいぜい8元とかで売られていました。いまは軽く倍以上です。筋トレ好き人間としてはアボカドは貴重なタンパク源ですが、こんな値段では気軽に買うことはできません。

このほかの野菜や果物、魚類や肉類など、ありとあらゆるものが高騰しているように感じてしまって、何を買うのにもかなり躊躇するようになってしまいました。

もともと生鮮食料品の値段は季節や需給によって変動するので、たまたま上振れしているということはあるのかもしれません。でも、以前はそもそもそういった変動も、気にならない程度の範囲でしか起こっていなかったように思います。正直、最近に至るまでスーパーの野菜や果物の値段を気にしたことはほとんどありませんでした。

それが本当にここ1年くらいで急激に上がり、スーパーに行くのが少し苦痛に感じるようなレベルにまでなってきてしまいました。以前のように気持ちよく買い物ができなくなって、かなり憂鬱です。

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こういった中で自分の心を守るために、最近心がけるようになったことがあります。それはタイトルにもあるように、モノの値段を日本円に換算する癖をやめる、ということです。

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