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中国人の考える「日本が中国を嫌う理由」、2つのパターンとは

「日本人は中国のことを嫌っている」ということは、定期的にニュースになります。

こうしたことに対しては、中国でもニュースになったり、コメント記事が出てきたりします。

そのほか、軍事・政治的に微妙な問題が出てきたりすると(たとえば去年、安倍晋三元首相が「台湾の有事は日本の有事」と発言したことについてとか)、中国では鬼の首をとったように「なぜ日本は中国を警戒するのか」「なぜ日本は中国のことをこれほどまでに嫌うのか」などという分析記事のようなものが出てきます。

それらに書かれている、中国人から見た「日本人が中国を嫌う理由」を見てみると、おおむね2つのパターンがあることがわかりました。今日はそれについて書いてみたいと思います。

①中国が日本の発展を押さえつけてきたから

まず、この手の記事に多くみられる論調は、「日本が領土的野心をもって世界に出ようとするたび、それを中国が押さえつけてきたから」というものです。

一例を見てみましょう。前述した、安倍前首相の発言を受けての反応として書かれた記事です。

但日本為什么就那么討厭中国呢? 我覚得,是因為能力和欲望不匹配,而恰恰是中国圧制了日本的欲望,只要有中国在,日本就是永遠的二流国家。

なぜ日本はこれほど中国を嫌うのか? それは能力と欲望が見合っておらず、その日本の欲望を中国が押さえつけてきたからであると考える。中国がいる限り、日本は永遠に二流の国家なのだ。

上掲記事より、簡体字を適宜置き換え、翻訳は筆者

いわく日本は面積が小さく、資源を持たない小国であるため、発展のための領土的野心をアジアを中心とした世界に向けてきた。しかしその度に中国にその野心を阻止されてきたため、日本人は内心で中国を恨んでいるのだろう、とのことです。

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