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「それでも日本に行きたい中国人」の人物像とは

松井博さんが、海外の人材から見た日本の相対的な魅力のなさについて書いていました。

厳しい現実ですが、もうこのような構造がひっくり返ることも難しそうですし、いろいろと考えさせられてしまいました。

本当はもっと前に産業構造や雇用体系を変えるなりして対応してこればよかったのでしょうが、残念ながら日本はそういう道を選びませんでした。それはそれとしてやっていくしかありません。

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さて、そうはいいつつも僕の周りには「日本に行きたい中国人」が結構います。単純に旅行に行ってみたいという意味ではなく、留学や就業、さらには定住したいという人がそれなりにいるのです。自分の周囲だけの話なので偏りはあるかもしれませんが、そんな「それでも日本に行きたい」という中国の人々を見ていると、ある一定の傾向が見えてくるような気がしました。

今日はそれについて書いてみたいと思います。

競争に疲れた人々

以前、noteに書いたIT関係に勤める北京在住の男性は、エリートと言っていい暮らしをしつつ、それでも届かない理想の暮らしに疲れ、競争から脱却しようと日本に来ることを決意しました。このパターンの人、結構多いです。

いまや激烈に厳しくなってしまった中国の就職戦線や、家を買い子どもを育てるという「まっとうな」人生を送るためのあまりに高いハードルは、国内での幸せを諦めさせるまでになっています。

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