「この数値だと普通は見えないはずなんですけどね」と言われた遠視の息子
少し前、SNSで「#医者に言われた衝撃的な言葉」っていうのが流行っていたけど、「うちはそんなのないなー」と思って、他の方のを読んで楽しんでいた。
でも、そういえば、息子が言われたのはちょっと衝撃的だったなと思い出した。
息子は幼稚園年中さんのときに、「間欠性外斜視」と診断された。”間欠性”とは、”ときどき”という意味。いつも斜視の状態が出ていると「恒常性外斜視」となる。
息子は、小さいとき、お昼寝から起きてきたときに、左の目だけが外側に離れてしまうことがよくあった。しっかり目が覚めてくると、離れていた目がすーっと内側に移動して、通常の位置になる。
よく、「起きたばっかりだから、顔がバラバラだね」と笑って見ていたのだった。
笑っていられたのは、その現象が寝起きのときとか、本当にときどき見られる程度だったのだけど、気づくと叱られていて目を合わせたくないときに目が離れる。音楽とかを聞いていて、考えごとをしていると目が離れる。
気になると気になるもので、「また目が離れてる!」と気になり出した。
幼稚園年中さんのある時期、目が離れる現象が頻繁に見られるようになって、かなり気になるようになった。
そのころにたまたま法事があって親戚で集まったのだけど、終わってから母に「ずっと目が離れてるのが気になった」と言われた。やっぱり。
母に言われなくても、眼科に相談に行くつもりではいたので、早々に近所の眼科で診てもらうことにした。
診断は前述のように「間欠性外斜視」だったのだけど、そんなことより大変なことが分かった。
「間欠性外斜視」のほうは、まあ様子見でいいでしょう、と。
それよりも、かなり強い遠視で、そちらのほうが問題だとのことだった。
我が家は母方のほうの家系に遠視が多くて、祖父、母、姪が遠視だ。
特に姪は、就学前検診で右目がほとんど見えていないということが発覚して、それはそれは大変だった。
でも、遠視用の矯正のメガネをしたり、アイパッチをしたり、一生懸命取り組んだことで、高校生の今ではほとんどメガネなしで生活できるようになっている。
だから、うちの子も遠視と言われるかもしれないとは覚悟していた。だけど、かなり予想外の診断だった。
最初の診察のときに、次回、目薬を使って、遠視の検査をきちんとしましょうと言われた。検査をしてみると、医師が首をひねる。
「うーん。これだけの数値なのに視力が出てるんですよねー」と言う。
ちょっと言っている意味がよく分からない。
「病院紹介するので、そちらで詳しく診てもらってください」と言われて紹介状を渡された。
大きい病院で、また目薬を使って遠視の検査をした。
他にもいろんなことをやらされたのだけど、医師の診察のときに、
「うーん。ちょっとねー、かなり強い遠視なんです。これだけの数値だと、普通は(目が)見えないはずなんですよ。でも、視力が1.2出てるんですよねー」と、言われてしまった。
こちらは「はあ、そうですか」としか言いようがない。
遠視だけど視力は出ているので、特にメガネとかの必要はない。
かなり遠視が強いので、目を使い過ぎたりすると休めようとして外斜視の症状が出ているのかもしれない。
外斜視のことは、ほぼスルーだったけど、遠視のほうが要注意と言われて、視力が安定するまで、半年に1回診せにきてください言われた。
2年ほど、半年に1度通ったけれど、視力が落ちることもなく1年に1回でいいですと言われ、3年生くらいだったか、「もう来なくていいです」と言われてしまった。
結局、息子は今も視力はちゃんと出ていて、やろうと思うと外斜視もできる。
息子が最近「左目が見えない」と言うので、いよいよ近視かしら? と思ったのだけど、学校の検診では1.2と1.0だったらしい。それは右目が見え過ぎなんだよ。
母は、高校生のときに遠視の検査をして、「将来早く老眼になっちゃうから、メガネをしたほうがいい」と言われたらしいのだけど、メガネなんてなくても見えるからと、放置してしまったらしい。そして、40代で早々に老眼になってしまった。
姪はちゃんとメガネをしたことで、今はほぼ裸眼で生活できている。
息子はとりあえず見えているからメガネは必要ないらしい。
そして、娘が1年生になってから「遠視」と診断された。やっぱりなあ。
でも、それほど視力は低くなかったので、メガネをしたらすぐに1.0まで見えるようになった。メガネでも裸眼でも1.0まで見えるのだけど、すぐにメガネをやめてしまうと、また視力が下がる可能性があるということで、まだメガネの指示が出ている。
が、メガネなしても見えてしまっているので、メガネをかけたがらないんだよねえ。「メガネすると、かわいくないから」とか思っているみたい。
メガネしててもしてなくても、どっちもかわいいから、メガネしようねー。
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