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刺繍ミシンを買おうか悩んでる方へ⑥

さて、意外とコンパクトなこの職業用ミシン。
じつは使っていてどうしても気になる点がありました。もしかしたら大差ないのかもしれませんが、どちらのミシンも使ってみて気になった部分です

■刺繍枠の取り付け方が片側か両方か

家庭用は構造上片側にしか刺繍枠の取り付け部分がありません。しっかり押さえ込んではいますが、若干カタカタします。機械としてみるとミシンの力強さに対して強度不足感は否めません。ブレが大きいと刺繍のずれにも影響します。実際刺繍のズレ問題は家庭用刺繍ミシンの方がありました。
最大サイズの200×300サイズを面にたくさん刺繍しようとするとかなりズレてきます。
対して、職業用ミシンは両側から押さえます。しっかりしているのでブレは感じませんでした。同じデータを職業用ミシンで刺繍したところ、多少のズレはありますが『まぁいいかな?』という仕上がりに。
この刺繍のズレはいろいろな要素が絡んできますので一概に”これ”とは言えませんが、少なくともこの刺繍枠の固定の仕方にも要素はありそうです。
そしてこれはユーザーが何とかできる部分ではないので、データの作り方、刺繍の仕方をいろいろ試してみるしかありません。

■職業用ミシンには下糸巻き機が必要だった

ほとんどの家庭用刺繍ミシンには下糸をボビンに巻く機能がありますが、
職業用ミシンにはありませんでした。(TAJIMAの彩の場合)
専用の下糸巻き機が必要です。これがそこそこの値段します。

■糸通し機能がなかった

brotherはほんと親切設計で、こういった機能にも工夫があり、針への糸通しが自動です。対してTAJIMAの彩は一本一本手作業です。
いつも8色自分で針に糸を通してます。これがそこそこ手間で時間かかります。もし職業用ミシンを選ぶならこういった部分にも目を向けてみると面白いです。

職業用ミシンのお話をもっとすべきなんでしょうが、実際家庭用と大差はありません。ただ、刺繍の速さ、仕上がり、作業性を見ると職業用ミシンの方がいいです。家庭用は仕上がりもキレイですが、作品によってかなり時間がかかります。
僕個人の感想としては・・・
■brother
作品に密度感があり、キッチリした綺麗な仕上がり。どのモデルもミシン初心者でも扱えるように配慮がされている。オート機能が充実していて、ミシンに従っていれば作業が出来る。刺繍初心者には優しく、ベテラン勢には面倒な作業が要らないように工夫がされている。

■TAJIMA
正直、刺繍初心者にはあまり新設設計ではない。基本ミシンと付属のソフトは使い方を教わる前提。刺繍ミシンを扱ったことのある方向けな印象。
元々工場や海外を得意としたメーカーのため家庭用にはまだ不向きな面も。
サポートが難しい海外の工場でも安心して使えるようにミシンのパーツの雑食性が非常に高く、糸から枠なども世界中のメーカーが出している物を使用可能。自分好みにカスタマイズする楽しみがある。
本体はあくまでベースとして、自分色にカスタムしていろんな作品に対応していきたい方には相性がいい。

僕が出した答えは
家庭用刺繍ミシンは完全趣味、ごく少数の作業向け。ワッペン程度なら頑張れば大量生産も出来るが、時間が掛かり過ぎる。ワッペン2、3個作る程度なら十分。

職業用ミシンはその場から離れても作業をこなせるので時間や作業性を考える方向け。ワッペンなら下糸交換ぐらいしかすることがない。その間に他の作業が可能。

どちらを買おうか悩んでる方へちょっとでもミシン選びのお力になれればと思います。

もうちょっとだけ続きます。


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