戦略プロセスの見直し方
従来型の計画プロセス
従来型の戦略計画サイクルは、前年の計画に対する業績の見直しから入ります。
ここでは、現状をマクロ視点でとらえず、市場のポジションを考慮せず、ミッションや目標を軌道修正すべきか見直されることはありません。
また、想像力を使って戦略を考える時間が不足し、戦略の前提や妥当性、信頼性も検証されずじまいに。
理想的な戦略プロセスとは?
戦略プロセスとは本来、年間を通じて絶えず社員全員が情熱と工夫を持って取り組むものを言います。
「戦略とは組織であり、組織とは戦略」と言う言葉があるように、
全員が関与し、想像力を発揮することで、戦略プロセスは流動的なものになっていきます。
経営幹部(社員含め)は、戦略の全体像を描くことに十分な時間をかけるべきであり、
社外取締役などの力を借りて、戦略プロセスを速く深いものにしていく必要があります。
これはまた、多くの人が戦略策定に関与することで、適切な人材が確保でき、事業期間の短縮につながります。
戦略をシンプルかつ、誰もが納得のいくものにすることで、社員は働きやすくなるのです。
自分たちで作った実感があれば、それがやる気につながるからです。
参考文献
『「戦略」大全』 マックス・マキューン (著), Max Mckeown (原著), 児島 修 (翻訳)
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