IELTS6.5、 学生10年ブランク、初めての理系、大学院留学の方へ、文献探しの方法

文献をどう探すのかインターネットや、クラスメート、先生に聞いて方法は理解したが、効率や前進が感じられくことが無く、ずっと試行錯誤。UKでは自分の意見を述べる前に、どれだけ先行研究を知っているかを提示することは極めて重要。これはアメリカのスタイルとは異なるかもしれない。UKでは「歴史を知らざるもの、声を持たず」。といった具合。下記方法を編み出し、実践して、提出した課題についてのフィードバックは、"Timely", "engaging", "Thought-provoking", "dug into very pertinent literature", "The usage of the models is impressive"というコメントをsupervisorからいただきました。試す価値あります。

1、 Research Questions を三つもつ

漠然と疑問に思うことでいい。私の思いつくことは、素人で知識の足りない疑問じゃないかと思うかも知れないが、それでいい。論文やEssayの本質は疑問からどういう風に議論を発展させて、どんな主張を持つか、そしてそれはどんな風に現実社会に役に立たせられるかということ。知識は議論を発展させる中で補える。例えば、「失業率16%なのに、なぜ株価は上がるのか」こんなresearch queestion でいいのだ。考えても思いつかなければ、2へ進む。文献を読んでいる間に見つかるから問題ない。ここで時間を消費しない

2、 日本語のペーパーを3本読み、アイデアをインプット

先に日本語でインプットしておくと、この後読む英語の文献の浸透率が劇的に変わる。例えば、日本語の知識ベースがあるので、「英語の単語だとこうなるのか」という発見をしながら英語文献を読み進めることができる。
3本読むとトピックの学説歴史異なる着目点、また、どの方向でこのトピックが実社会に役立つかについて、自分が論じたい視点が見えてくる。
ここが一番時間がかかる。わからない理論もWikipedia等を駆使して日本語でどんどんインプットする。

3、 文献を読む時のテクニック

1, 読み進める順番
2, 単語にマーカー
3, メモを取る箇所

1, 概要 → 結語 → 本文 → 考察

【概要】概要はニュースのヘッドラインと同じ。ここに、自分の欲しい内容が書いてなければ、他の文献を探す。概要に書いてなければ本文にも書いていない。せっかく見つけたからといって固執しない。どんどん先に進む。【結語】では、この論文をどの方向で役立たせたいかが語られる。論文の実験結果はここに書いていない。
【本文】情報の宝庫。アカデミックな記述で理解不明の場合、Wikipediaやビジネス系のウェブで平易なものを探してインプット。その後だと、アカデミックな表現も理解ができるから不思議だ。。。

2, 単語にマーカー
文にマークすると記憶が間延びする。単語だけのハイライトにする(助詞にはひかない)。こうすると、ハイライトする時も、後で見返す時も意識するから記憶に残りやすい

3、メモを取る箇所
【本文】は、理論の学者の名前、学説発表の年と文献のタイトルをメモ。
【考察】は、英語論文のDiscussion にあたり、limitation, contribution, future planについて語られる。この三つに当てはめて、メモを取る。自分の論文の方向性が見えて来る。

4、 英語文献を読む

事前に知識は醸成済み。ハードルは英語のみになっている。



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