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河合塾マナビスで理科大合格を目指すならハイレベル物理は必須なのか

オフィシャルでは東京理科大学はハイレベル物理の受講が推奨されています↓

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ところが。
横浜国立大を受験する人が併願先で理科大を受験すると、意外に合格する人がいるんですよ(センター試験時代は横国も二次試験を課していた)。

で、横国の物理はと言うと、総合物理の受講が推奨されています。

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実際、横国第一志望で理科大を併願してダブル合格している人たちはみんな総合物理の受講でした。

これが文系で横国本命→併願で早慶というのはまず厳しいですし、理系でも横国本命→早慶併願もまず厳しい。私の中での経験ですけど、いままでこの流れで早慶を獲得できた人はいなかったです。

なのにどうして横国→理科大は成立するかと言うと、物理という科目が知識を必要としていない科目だからではないかと思うんですね。

物理は理系の現代文みたいなもの

物理という科目は知識がさほど必要とならない分、本質を理解することに重きが置かれた科目です。理解さえできてしまえば点数は高めに安定が期待できる科目ですが、必ずしも努力量と結果が比例しない科目、というのが難しいところ。

イメージとしては総合物理は1~10までのうち7くらいまでを理解することを重視した科目。もちろんハイレベル物理は10まで引き上げてくれますが、その分4とか5のところが薄いんですね。

まずは理解を徹底したい、ということであれば総合物理の方が着実に実力は伸びると思います。


実際はどういうプランニングをしていたのか

とは言え、理科大が第一志望なら私も普通にハイレベル物理を案内していました。ただ学校の進度がそこまで早くない公立高校とか、物理が苦手と言う人には、総合物理も案内して「単元別物理」の授業が終わった段階でどっちのルートで行くかを検討していました。

物理だけは背伸びをしない方が良いんじゃないかということですね。これが日本史とか生物とかだとそうはいかないですね。知らないものはどうにもならないので。


総合物理⇒理科大の過去問に入ることになるのか

そうなると思います。正確には総合物理⇒総合物理演習⇒過去問ですね。

もちろん演習と過去問の間に市販の参考書に手を付けてもらいたいと思っていますが、理科大が第一志望なら英数にもまだ時間をかけないといけないだろう、という想定をしておくと大きな修正が無いので、実際はマナビスの教材で手一杯だと思います。


「演習量が足りないんじゃないか」と思うかもしれませんが、そこは過去問を解いてから考えればOK。総合物理のマナビスのテキストを白紙から完答できるようにして理科大の過去問に望めば、合格点じゃないにしてもそこそこの点数は取れるはずです。

理科大の過去問をやってみた後に計算力を早くしたいとか正確に計算できるようにしたいとか伸ばしたいスキルに絞ってから、良問とか漆原とか名門とか自分のレベルに合う教材で演習量を積んで次の過去問にアタック。

過去問を解いた時点での状況に合わせて使う教材を分ける、がミソです。

もしもマナビスの授業が理解できなかったら?

1予習に不備がなかったかを確認し
2もう一度テキストとノートを見直し
3それでも不明なら再受講

特に1のところをよく確認してみてください。

物理についてはマナビスで初めて学ぶ、と言う人の方が多いと思います。なので、「わからない」のは当然なので予習の時点で「なにがわからないのか」をチェックしておかないと、授業を受けた時にどこを集中的に聞いていれば良いかわからないと思います。聞いたこともないことをただ90分間聞くのは苦痛ですから、頭にも入って来ないと思いますよ。

そのうえでテキスト・ノートに書かれていることで解決できないかを確認し、それでもだめなら該当するところだけを再受講、それでもダメなら大学生の先生に聞く、という流れで取り組むと良いと思います。

つい大学生の先生にすぐ質問したくなる気持ちはわかります。ただ、↑の流れを通じて自分で解決できる能力を身に付けてもらいたいんです。これが身に付いているかどうかで志望校対策時期から差がくっきりと表れます。

イメージできると思いますが、いつでもどこでも自分で解決できるのと、マナビスが空いている時間にマナビスの先生に聞かないと解決できないのでは一問を理解する所要時間と理解度が違ってきます。

だいたい人間てその場で解決できないと「解決したい!」欲も薄らいでいく経験があると思いますが、出来る限り自分の力で答えを出してもらいたい、その前提で先生に聞くのはwelcomeです。そういう場合は「ここまでは高理解している、でもここから先がなぜそういう理屈になるのか理解できない」と、質問内容も具体的になってきているはずです。


まとめ

・やれるならハイレベル物理に行った方が市販の問題集に手を付けるときの負担がぐっと減る

・ただ現状の自分に合う講座で判断しても良い、どっちにしても合格はできるよ

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