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支援の仕方は変わっていく

国際協力ってどうなんだろう?

支援先の様子ってどんな感じなんだろう?そんな疑問を抱いたことはありませんか?

私たちSTUDY FOR TWO(以下SFT)は国際支援活動を行う団体です!
今回はスタディーツアー*(以下スタツア)を通して、支援先を訪れるにあたって気になることや学んだことを実際に参加したメンバーにインタビューをしました!
(*スタツアとは、民際センターのスタディーツアープログラムを利用し、支援先へ実際訪問できるプログラムです。)

〇スタツアインタビュー第3弾!!
 

スタディツアー、略してスタツア!引き続き国際協力の現場について報告していきたいと思います!今回は前回のラオスに引き続いてバングラデシュについての記事!はじめまして。今回インタビュアーを務めるのは同志社支部3年のびーんです。イスラム教に興味がありバングラデシュに実際に行った大阪大学支部3年の唐津知花さんにインタビューしました。それでは始めます!

【初めに簡単な自己紹介をお願いします】
 大阪大学支部、3年の唐津知花です。支部設立チームリーダーをしており、バングラデシュには2019年の9月3、4日に訪れ、行き帰り含めて4日間の渡航でした。

【スタツアへの参加理由を教えてください】
 SFTに入った当初はそこまで興味がなかったのですが、行ってきた先輩の話を聞いたりして興味を持ちました。SFTに入っているなら行ってみたらいいよ!と言われて参加を希望しました。バングラデシュを選んだ理由は、Room to Readが行っている支援(特に女子教育)の内容に興味があって実際に見てみたいと思ったのと、個人的にイスラム教の文化に興味がありイスラム教国であるバングラデシュに行ってみたかったからです。

・Room to Read とは

2000年に創設された、開発途上国の子どもの人生を読み書きの習得と男女平等の教育機会から変えていくことを目指した国際的なNGO団体です。“子どもの教育が世界を変える”という信念のもと、すべての子どもが初等教育の間に読み書きと読書習慣を身につけること、女子学生が中等教育を修了することを、現地コミュニティ、パートナー組織、政府機関と協働でサポート。 図書館と学校のネットワーク、現地の言葉で書かれた児童書の出版、女子教育支援プログラムなど独自の施策をもって、2000 年から現在までに 600 万人以上の子どもに質の高い教育の機会を提供。 バングラデシュ、カンボジア、インド、ラオス、ネパール、南アフリカ、スリランカ、ベトナム、ザンビア、タンザニアなど、16か国において低所得コミュニティの子どもの人生を教育から変えつつあるルーム・トゥ・リードは、現在までに(2019年末)で1800万人以上の子ども達の支援を行っている。

【どんな活動でしたか】
 スタツアの内容としては、支援先の高校と小学校の訪問です。どちらも授業を一緒に受けて、子どもたち・生徒たちと交流しました。各学校で先生たちのお話も聞かせてもらい、最終日にはRtRの人たちのお話も聞きました。また日本語に興味のある先生が「こんにちは」と挨拶をしてくれたことが印象に残っています。現地の授業の主催である女子教育プログラムは「人の意見を否定しない」「良く考えること 良く学ぶこと」「嘘は言わないこと」「人を傷つけないこと」が原則として掲げられており、何を発言しようと褒めてくれることが日本の教育にない素晴らしい点だと思いました。親に結婚するために学校を辞退する子どもがいる中でこのプログラムが自分の意見を言える強い女性を育成するのを目的にしていることが分かります。さらに小学校では主に読み書き能力の育成、ベンガル語の文字の練習(線の書き方、発音等)を行っていました。

【自由時間はどうだったのか】 

 SFTメンバーでの自由時間があったので、ダッカ市内を観光したりお買い物をしました。観光産業が少なかったですがダッカ大学と国立博物館を訪れました。特に博物館は自国の動植物、リアルな模型の展示や文化・伝統工芸、戦争といった色々な展覧がされている大きな施設で楽しく見物できました。また実際過ごす中でアザーンという1日5回のお祈りが聞こえてきたり、食事ルールである「ハラール」の現れや女性の服装を見てイスラム教の風習に触れることができました。

スタツア3

【スタツアを通じて】

「何を感じ、何を考えさせられましたか」
私の予想がひどかったせいか、意外にも必要最低限の学習環境は整っているように感じました。子どもたちも元気で勉強に対しても前向きな気持ちで取り組んでいる印象を持ちました。先生も「一緒に写真を撮ろうよ!大学では何をしているの?」と声をかけてくれて、全体的に途上国らしい勢いあるエネルギーを感じたのもすごく印象に残っています。

”具体的に必要最低限の学習環境とはどんなものですか?”
 机、椅子が十分にあり、静かな環境で勉学に努められることです。鉛筆、ノートは人によりますが教科書は皆持っていました。またベンガル語で書かれた絵本、本が学級文庫として用意されていました。一方で重たい設備用具(椅子、机)で運搬が大変であったり、電気も不安定で小学校では窓からの太陽の光で受講していましたし、高校の教室で停電は日常的です。チャイムは鳴りません。しかし勉強に対する意欲は日本に負けず劣らずで遊びも全力でした。
 
 この訪問によって支援についての考え方が変わりました。つまり必要な支援はもっと変わっているのだと思いました。例えば先進国の日本が発展途上国を助けなければ!という義務感で足りないものを補う必要性を当初感じていたのですが今では途上国にあって日本にない良い所を見つけたことで考えが一変したのです。そしてバングラデシュの自主性の考慮が大事だと思えました。それは現地の人の唐突な質問によるもので、友達が子どもや先生に「今、あなたは幸せですか」と尋ねられた時に言葉を詰まらせたことを聞いて、日本で何が足りないのか。足りないものに焦点を当てるのか、あるものに目を向けるのかという心の豊かさについて考えさせられました。今後は数よりも質に着目して現地のニーズをきちんと反映した支援が必要だと思います。つまり、むやみに数を重視するより困っていることを解決するということです。

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【気になる生活環境】
 
 経済、社会の在りようは日本と全然違います。道路整備もされておらず、古い車の排気ガスが充満している様子でした。一方で新しい橋や建物の建築が見られました。寝泊りする上で困ったことはシャワーの使い方の正解が分からないことです(笑)お祈りのための用途になっているためです。他にもインド料理のようなスパイスの効いた食事で慣れない部分もありました。日本人なのでナイフ&フォークは用意してくれました。服装はもちろん宗教上、長袖長ズボンでお願いされましたね。
 
 一緒に行った参加メンバーは全部で10人で1、2年だけだったので歳も近く緊張せずに打ち解けやすかったなと思います。全員とほぼ話したことがなく、バングラデシュで初めて合うようなメンバーもいたのですが、すぐに仲良くなれました。(吊り橋効果みたいな感じですかね笑)スタツア後も集まったりするほど仲良しです。
 乗り換えだけでも7時間待機して、行きは13時間かかりました。でもまた行ってみたい、変化を見てみたいと思っています。

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最後に

【最後に一言お願いします】

 このようにスタツアはSFTに関わることだけではなくて、自分自身や社会に関わるところまで色々なことを感じて考えることができるとっても良い機会だと思います!
特にバングラデシュはまだまだ簡単に旅行ができる国ではないし、旅行に行っても行けないような所を行ったり見たりできるので、本当にここでしかできない体験になると思います。
気になる人はもちろん、まだあんまり興味がない人も話を聞くだけ聞いてみませんか~?
連絡くれたらいつでもおしゃべりします!笑

最後までお読みくださりありがとうございました!!
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