見出し画像

思考力を養うためのライティング(上級) 1-2

 前回の英作文のサンプルは如何でしたか?サンプルの英文はトピック題材に合致していましたか?そうでないと思われた場合、どのような部分を変更すべきと思われましたか?

 下にサンプルの回答をご用意しましたので、確認してみて下さい。

 このサンプルでもお分かりのように、回答者がよく陥りがちなのが質問の意図を読み違えて内容が合致しない作文を書いてしまう、又は書いているうちに論点がズレてしまう、というものです。サンプルは簡単な内容なので比較的わかりやすかったのではないかと思いますが、時間制限のある試験などではトピックをさっとみて「これを書けばいいんだな」と勘違いしたまま書いてしまうという、所謂ケアレスミスは意外とよくやってしまうミスです。また、長い作文になればなるほど論点から話がズレてきてしまうという事もよく起こる現象です。書いている最中に別のアイデアや話を思い出すなどして、それを盛り込もうとするために起こります。

 それを回避するにはどうしたら良いのでしょうか?一番良く使われる手法が自分が書いたものを読み返すことです。書いた後に何度か読み返すことで、自分自身の勘違い、間違いに気付きやすくなります。しかし、例えば英検やTOEFLなどの時間制限のある試験で英作文を行う場合にはどうすればいいのでしょうか?

 あくまで方法の一つに過ぎないかもしれませんが、私はよく書いている途中に読み返しをします。例えば短いライティングなら1~2文書く毎に一度トピックと自分の文章を読み直します。時間制限がある場合には慎重に確認する必要はありません、内容が合致してるかをサッと確認する程度で大丈夫です。よければ次の文、合致してないなと思えば書き直します。長文であれば段落を書き終える毎でも良いかもしれません。こうすることで、早めに間違いに気づき、早めに修正をすることが出来ます。全部書いてしまってから修正するよりは時間もかからないはずです。

 もう一つは最初の方法よりも時間はかかりますが、一度自分の回答アイデアを箇条書きにすることです。英語ですぐに出てこない方は日本語で書き出しても構いません。アイデアのリストを書いた後にトピックと比較して、内容が合致しているかを確認してから作文を書き始めると論点を外さずに書くことが出来ます。

 さて、今度は一度書いた英作文の見直しです。試験の場合には見直しをする時間も限られているかもしれませんが、時間に余裕があれば見直しをする方がより作文の完成度が高まります。そしてより多くの添削を経験すれば作文を書き、トピックと自分の回答文章を見比べている間にスペルや文法などの自身のミスにも気付きやすくなります。自己添削の練習をすることでより早くミスの少ない英作文を書くことが出来るのではないでしょうか?

 ということで、下に新たな英作文のサンプルを用意しました。これも内容はそんなに難しくはありませんが、文法の間違いや表現が微妙な箇所が多数盛り込まれていますので、どこをどう修正すればいいか考えてみて下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?