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「極限宇宙」とかワクワクすっぞ!

こんばんは。

最近体調が悪くなったり良くなったりと、波が激しいです。

今日は「『極限宇宙』とかワクワクすっぞ!」というお話です。

こちらのプレスリリースよりご紹介します。

ざっくりネタバレすると、

稀に地上で観測する、バカでかい高エネルギーの宇宙線をもっと観測しやすい望遠鏡をつくったよ

というお話です。

この研究が目指す先は、極限宇宙の観測です。
ナニソレスゴイ。

宇宙線ってなんだ?

宇宙線とは、宇宙空間に存在する放射線のことです。

1秒間のうちに手のひらに1個の宇宙線が通り抜けるそうです。

宇宙線の発生源については厳密に「コレ!」と言えるものはなく、現段階では超新星爆発が発生源だと考えられています。

しかし宇宙線には宇宙の情報をたくさん持っているので、宇宙線を観測することで宇宙の情報をキャッチすることができます。

宇宙線の発生源について解明することができれば、様々な宇宙現象の理解も深まります

極高エネルギー宇宙線の観測

この宇宙線の中で、極まれにめちゃくちゃ高いエネルギーを持った宇宙線が、地上に振ってくることがあります。

これを極高エネルギー宇宙線といいます(そのまんまやんけ!)。

この宇宙線が持つエネルギーは、「10²⁰ eV(読み方:10の 20 じょう電子ボルト )」らしいです。

よく分からん単位ですが、世界で最大のエネルギーを生み出すことができる研究所に対して7桁大きいようです。

つまり、「人類が生み出せる限界のエネルギーよりも7桁大きい」ということかもしれません。そう考えるとすげぇ。

で、これが極まれに地球に降ってくるのですが、その確率は琵琶湖ぐらいの広さに対して一年に一回の確率です。

めちゃくちゃ少ねぇ!と思いましたが、地球全体と考えたら、結構観測できのかもしれません。

新しい望遠鏡の開発!

現時点でこの極高エネルギー宇宙線を観測している場所は、

・アメリカのユタ州にてテレスコープアレイ実験(700km²の範囲で観測)
http://www.telescopearray.org/

・アルゼンチンのピエールオージェ観測所(300km²の範囲で観測)
https://www.auger.org/

の2ヵ所になります。
ちなみに琵琶湖の面積は670.4km²となります。

10年以上にわたって観測を続けていますが、それでも発生源を突き止めることは、未だにできていません。

そもそも、一年間の内に琵琶湖内で1個しか確認できないので、もっと観測できる面積を増やす必要があり、その面積はおよそ数千km²となります

大阪で1,899km²っぽいので、「大阪だけじゃあ物足りない!」っていうレベルで必要です。

「じゃあ増やしたら?」

と言えるのですが、問題は観測装置の予算管理です。

観測装置を増やそうと思えば増やせるけど、維持費がめちゃくちゃ掛かってしまいます。

それをクリアするためには、低コストで極高エネルギー宇宙線を観測できる望遠鏡が必要でした。

今回お届けする研究は、その望遠鏡がようやく完成したよ!という内容です。

すでにアメリカのユタ州で3基、アルゼンチンのピエールオージェ観測所にも新型宇宙線望遠鏡を 1 基設置し、観測を始めています。

今後は常に極高エネルギー宇宙線を観測できる環境、FAST実験の実現に向けて取り組むようです。

↓FAST実験についてのサイト。めちゃくちゃかっこいい!

ちなみに、将来的にはソーラーパネルとバッテリー、低電力なデータ収集システムを搭載して、完全に自立できる装置の開発を目指すようです。

極高エネルギー宇宙線の発生源が観測できれば

宇宙線の発生源を観測することができれば、宇宙への理解が深まります

普通の宇宙線は宇宙の磁場に捻じ曲げられてしまいますが、この極高エネルギー宇宙線は発生源からまっすぐに地球に来る、と考えられています。

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イメージ図
極高エネルギー宇宙線の先に『何かしらの』宇宙現象が起こっている
※引用元:本文抜粋

この宇宙線をたどっていけば、ガンマ線バーストや活動銀河核と言われる高エネルギー現象を観測できるのではないかと考えられています。

ガンマ線バーストや活動銀河核などを「極限宇宙」なんて呼ばれてたりします。

この「極限宇宙」の理解に向けて、「極高エネルギー宇宙線天文学」という新しい学問を作ろうとしているのが、今回の研究でした。


「極限宇宙」とかワードだけでワクワクする(笑)


それでは、本日は以上となります。

最後までお読みくださりありがとうございましたー。

【おまけ】
そろそろVRのことも定期更新していきます。
最初はただ遊んでいるだけですが。

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