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珈琲と時間の関係

時間とともに変わる味わいの変化。
珈琲を好きな理由のひとつです。

嗜好品の風味には様々な要素が影響すると思います。
例えば、ウィスキーなら割り方、ワインなら注ぎ方など。
珈琲は特に、
時間との密接な関わりがあると思います。

時間をおいた珈琲は徐々に酸化していきます。
かといって、決して温度を高く保つだけが良いわけではなくて。
そうするとえぐみが出て、より美味しさが消えてしまいます。

ただ、時間の流れに身を任せるしかありません。
でもそれは、生まれ、育ち、深まり、老い、喜び、哀しむ、人間の一生のように感じます。

最初は、珈琲の味わいの変化が美味しいと感じられませんでした。
例えば、ケニア産の豆。
フルーティーで、果実感が強いからこそ
時間が経つと個性的な部分が強くなり、
やがて、キツい味わいの珈琲になります。

珈琲が飲めなかった時代、
それを初めて飲んだときはド直球に「不味くなった」と感じました。
しかし、一緒に珈琲を飲んでいた人はそれを「表情が変わったね」と例えていました。

若い頃はおじさんには憧れないと思っていましたが、時間が経つと、良い老け方をしたおじさんの魅力が分かるようになるのと、
同じようなものだとおもいます。

珈琲を好きになることは、少しずつ大人になっていく証拠ですね。

aslan coffee factory
house blend - Medium
#8
10.0g
95℃
2・3/4

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