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台湾怪異奇譚:赤い服の女の子

20世紀末、台湾の心霊番組にて、ある家族ビデオの映像が放送されてた。

D山でハイキングをしていた家族、カメラに向いて挨拶をした。メンバーの一人の口から鬼の牙のようなものを見かけた。

さらに、家族一行の後ろに、全身、赤い服装をした女の子が映された。肌は緑、目の部分は真っ黒だった。女の子は不気味な笑顔をしながら歩いていた。

外見と合わない、古の子供服を着る女の子は目立つはずだったが、誰も気づいてなかった。そう、後日、ビデオを再生するまで

ちなみに、牙のむいた家族メンバーは、動画を撮ったあと、一年も経たずにお亡くなりになった。

残された家族は思い出してみたが、誰も女の子を見た覚えはなかった。

ちょうど心霊番組が流行ってる時期だった。
家族はテレビ局にビデオテープを投稿した。

ネットワークが通じていない時代、
テレビの影響力は大きかった。
テレビ局の力を借りて、本当かどうか確かめたいんだろう

ちなみに、ビデオテープは
Video8(略称:V8)と言うビデオカメラで撮られた。自分も一台を持っている。懐かしいな

本題に戻る

最初はテレビ局のかたも信じてないようで、調べたんだ。まず映像は編集されていなかった、という結論をえた。

で、山の周辺の村に訪ねた。

あれは小さい山村だった。映画撮影でもなく、コスプレと言う言葉すら存在しない時代、変な服装をしてるよそ者がいきなり訪れたら、普通に注目されるだろう

なのに、誰一人も女の子を見た覚えはなかった。
もちろん、集落の住民でもなかった。

こうして、スタッフたちは確信した。

本物

である可能性は高い...

後日談
2009年、台湾最大のBBS掲示板『PTT』にて
自称テレビ局の元職員の方から投稿した。
「編集される前の動画を見たことがある。っていうか、自分が編集した。」

あの方の言葉によると、テレビで放送された時点で、既に何らかの歪みが生じた。当たり前のことだったが、元はもっと強烈な映像だった。しかも皆さんが見たのと違う、ずっと長かったんだ。女の子も最初からついている。あれは見間違いなんかじゃない、元々眼玉がないんだ。動きも微妙に違うんだ。そして、編集を終えたあと、霊障を引き寄せた...って言う

当時番組のプロデューサーさんは他の番組まで招待され、インタービューを受けた。その時は『捏造などしていない』と断言した。

女の子の正体を調べ、『人探し』に行った人も多かった。結局のところ、誰も同じ特徴を持つ人間を見つけなかった。

あれから約25年
当然、疑いを持つ人も多かろう。
本当かどうか、自分にはわからない。

ただ一つ言えるのは

毎年、お盆の時期になると、テレビニュースは必ず心霊特番が放送されている。そこで、定番の一つはこの『赤い服の女の子』の話だ。そのせいで、『赤い服の女の子』はもはや台湾に住む誰もが知っている怪異の一つとなっている。

それでは、皆さんは実際に見てみませんか
下記のリンクを参照してください

当時の番組映像(6:02から)

切り抜いた赤い服の女の子の映像

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