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小6女子。

小6女子が先月末卒業した。
私のアトリエを卒業した。
ちょいちょい予定の無い土曜日に遊びに来る卒業生もいるのだが、
中学からは不条理な事や上下関係、処世術や団体行動での立ち回りが学べる(笑)部活を頑張ってほしいので、基本的にうちの絵画教室は小学校6年生までとなっている。

某はと言えば、運命の因果に打ちのめされていた。
もちろんこれはネガティブな打ちのめさ、ではない。
肯定的な人生の機微と言う名の、うちのめさである。

私がそもそも状況的に恵まれてないにもかかわらず、この道に進んだ理由は、小6女子の時に近所の絵画教室に通いたいと自分の意思で初めて親に懇願したことがきっかけである。
裕福かつ厳格な家で生まれ、英語や国語の神童と呼ばれていた幼少時代をかなぐり捨て、下手の横好き、あんまり才能のない芸術の道に進んだのだ。
これは自我の目覚めと言うべきことであろう。
今となっては。

そんな小学校6年生の自分、12歳の頃の自分を懐かしく思っている。

そんな私の元に約1年前、
小6女子の2人が数ヶ月の差でスタジオレインボー、うちのアトリエに入会してきたのだ。

この小6女子は、
微妙に性質は違えど.、
内向的ながら明るく優しく思いやりの溢れた
創造性と芸術性に溢れた、私の理想の生徒である。
当時の私に彼女たちのような優しさと芸術的才能はあったのか疑わしいが、約ウン10年前の小6女子だった己の分身と言っても過言でない存在であった。

私はこの小6女子を見て自分の選択した人生が間違っていなかったって言うことを痛感したんだ。

なんだろうこのエモーショナルな感情は。

小6女子をレッスンしながら.私はたびたび胸がぐっと掴まれる感情に苛まれていた。

苦しいほどの幸せだ。
幸せはいつも薔薇色ではない。
私はそのことに20代の頃から気づいたはずだ。
だけどずいぶん長い間、感動に関して不感症になっていたこの私を小6女子はただそこに存在しているそれだけで再び鼓舞してくれた。


うまくは言えないのだが…自分が選択して命がけで築いてきた茨の道がそれなりのレッドカーペットの道に変わってバラの花びらを散らさられる類の栄誉を与えられたような気持ちになったのだ。
そう素敵な気持ちになったのだ。

天辺から見たオルゴナイト
先生も残りレジンで制作してみたり

最後のレッスンは2種類のレジンをを混ぜて作る科学的な要素もあるオルゴナイトにした。
その日にぴんと来なくても、何年か経った後、
あるいは大人になった時にら通っていた絵画教室でこんなことをしていたなぁと懐かしく思い出してほしいのだ。
そんな願いを託しながらいつもと変わらず丁寧なレッスンを心がけた。

どうか2人の未来が、今以上に健やかで、困難でさえ糧になるような、輝かしいものであってほしいと老婆心ながら切に願う。

さて、パンデミックで生徒が減ったとは言え、新しい生徒ももちろん入ってきてくれるわけで。

寒い冬から春にかけてうちの教室ではどんどん制作をしています。

何をやったか分からなくなるから写真を撮っておく癖があったのだけどここ数年ちょっとサボっていた。
小出しに出していこうと思います。

桜とかアオサギとか。サギがいっぱい羽ばたいている土地柄です。
森の学校に通う生徒の作品。木がたくさん。
やはり春は桜を描きたくなりますね。
紙テープで街を作るレッスンです。なぜかかぼちゃがありますが季節外れのハロウィン🎃かしら。
マンションと冷蔵庫をつくりました。
姉弟の貸切レッスンです。ゆっくりレッスンされたい方は、やや高額になりますが貸切レッスンお勧めです。
街を作っております。四つ切り画用紙4倍の模造紙でのびのび制作してください。
久しぶりだったけど楽しかったと言って貰いました。
こちらは親子レッスンです。
大好きなイチゴでは進め。苦手なトマトは止まりになっておりました。

こんな感じで相変わらず自由にレッスンしていただいてます。

おかげさまでこの春11周年目になりました。
これからも進化し続けながら、
根っこのポリシーはブレずに
変わらずに
邁進していこうと思っております。

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