自由という不自由、煩わしさという幸福。

初物を食べるのが好きだ。
昨日は家族が作ってくれた素麺を食べた。
私は夏場になると体がvacancesモードになるヨーロピアンが前世なのか、自炊欲がめっぽう減る。
アトリエから自宅までの道中で551の肉団子🧆とシュウマイだけ買う余力。
初物が何故好きなんだろう。単純に素晴らしき日本の食文化？四季折々に肉体に必要な栄養素が何かとハードコアな現代社会に影響されたダメージだらけの体を癒しているだけでは無いはず。理由はそれだけでは無いはず。

風来坊の様に生きてきたせいだろうか、未だに27歳くらいの気分で生きているからだろうか。
どうもわたしには節目節目という概念が無い。
特に仕事を独立してからは尚更そうだ。
朝早く起きる必要も無いし、週末土曜日は1番働いている日だし、平日旅行に行けるし、ランチは2時間かけても誰も文句は言わない。
一見自由で楽しそうかもしれないが、わたしが生きているこの世界線は他者とのつながりをわたしの希望で最小限に削いでしまった為、最早わたしという人間は、我思う故に我あり、cogitoｴﾙｺﾞｽﾑ精神を意識しない限り存在を確かめる術もない境地まで辿り着いたのだ。

そのせいだろうか
春の桜
夏の素麺
秋のかぼちゃ
冬の雪景色
などが、歳を重ねるごとに愛おしくて堪らないのだ。