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泳げない明日
今日も、明日も、明後日も泳げないのだ。
でも、今日も明日も明後日も泳ごうと思ったら泳げるのだ。
時間も世界も同時進行で複数に存在してると思うと、頭痛と腰痛で硬い床の上に横たわっている自分でさえ
肉体という実態を持たず実在するものではなく、概念だけであると嘯きたい気持ちになる。
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今日も明日も明後日も好きに泳ぐのだ。
今までだって、そうやって、生きてきたじゃあないか。
思い出してみれば今年はもうすでに沖縄の海で泳いでいる。
南国とてまだまだ寒い2月。根性試しのように、肝試しのように、寒中水泳よろしく友人と気狂いのように笑いながら禊と称して肩まで海水につかったあの宮古島での昼下がり。
間違いなく走馬灯の中で蘇る風景画の1枚にカウントされる体験であった。
とは言え内地に戻り泳げる期間というのが、意外に海開きした7月1日から1ヶ月と数週間という非常に短い期間なのがいつも肝に銘じているようで、毎年ちゃんといちいち忘れてしまう。
そして焦って海水浴の予定をねじ込む。
花見の季節は大丈夫だ。
着々と色づいていく薄ピンク色の象徴が視界に入ってくるからだ。
それが計画を促す。
蛍の季節は梅雨入り前と言う梅雨と言うあやふやな定義によっていつも逃してしまう。
蛍が夜にしか見えない生き物だと言うのも敗因の1つかもしれない。
今年も見逃してしまった。
だからこそ夏のノルマは逃がさずにはいられないのだ。
ちゃんと友達と計画して水着とビーサンとグラサンと日焼け止めを持ち、電車に揺られしっかり海に入る。
そんなこんなをこの季節は優先順位で1位で考えていたりするのである。
もっともっと休むように暮らしたい。
もっともっと遊ぶように働きたい。
そんなことを腰痛で動けない愚かな老体に囚われながら、無様な食欲を充した結果に付随する睡魔を感じながら滾らせている。
夏はいつもよりも遊ぶように絵も描きたい。
画用紙を越えて絵を描きたい。
そんなこんなの久しぶりのウォールペインティングレッスンでした。
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油絵も久しぶりにありましたのよ。
李を描いたんです。
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日常の機微とか、感情の起伏とか、思想の渋滞とか、増幅させる知恵とか、日常に潜む不正の言語化とか、そんなことを考えていたら、あの漫画の主人公の言葉を思い出してしまう。
「いつもいろんなことに気づきたいと思っているんです」
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