潜伏 SENPUKU
正直な話し、語弊あるとは思いますがとても興味深く観れました。この作品は逃げ回る、見つかる!また逃げる!みたいなスリリングな展開があるものではなく、あくまでもメインは潜伏です。その中で恋をするが、愛すると言う事、愛されると言う事、それによって付きまとう哀しみと切なさ、そしてどんなに愛しても愛されても解ける事のない洗脳の恐ろしさ。
こんなシーンがある。
劇中では凄く幸せなカットに見えました。
しかし、そんな中でも彼女は引き際を考えていたのかな?
と思うと幸せそうなこのシーンも切なくなってきます。
逃走する犯人を演じるのは土屋貴子さん。
洗脳されているので感情があまり表に出る事は無く、淡々とロボットの様な演技なのですが、その影のある雰囲気がとても良くて、凄く色気があるんです、スケベな方の色気ではなく、人としての色気ですね、漂う空気と言うのでしょうか、画面から優しい香水の香りがしそうなその存在感は素晴らしかったです。
登場人物も少なく、物語も単純なので観やすく入り込みやすいです。ただ単に逃げて隠れていた女って話しではなく、とても考えさせられる作品でした。私は好きです。
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