見出し画像

初めてシャツを工場で量産しました

どうもMETHOの緒方です。
メソと読みます。初めましての人は初めまして。1人で服を縫って売るのを始めてからか約3年経ちました。

久々の記事は同じ段階のハンドメイドレーベルを運営している人、これから活動する人に共通するかもしれません。タイトルの通り、初めて工場でまとまった数を量産したお話です。

今現在10月にお取り扱い頂いている店舗様と京都での受注会でオーダーして頂いた方に納品したシャツのほとんどは工場で縫製されたものになります。一部は緒方が縫製しています。

量産を受けてくださったのは埼玉県吉川市に工場を構える生田プリーツさん!paclaデザイナーの廣瀨さんからご紹介してもらいました。

廣瀬さんとの出会いは以前にR for Dと繋げてくれたANOVのコーヘイくんがまたも紹介してくれて会食したのがきっかけ(大感謝)で、今は時々3人で集合して活動の話を共有してくれる先輩のような存在です。廣瀨さんはアパレルの企画、生産管理に精通していて最近は相談しまくっています。いつか量産やりたいですと相談してました。

今年夏にolgaさんに納品する分のシャツを縫って納品した後。このまま自分が縫い続けるの限界見えてるなと急に実感しました。同じ形を何枚も縫うのツライと初めて思ってしまったのです。夏なんてほんと暑いし余計に落ち込んでいた。

始動当初から自分で縫うことに拘っていきたい気持ち少しありました。ですがそれは作る量が増えるイメージができてなかった頃のこと。徐々にオーダー数が増えてきて、求められる数と時期に間に合わせることが難しくなってきていました。僕は縫うのは上手いのですが遅いのです。結構遅い。力不足で悔しいというより焦ってました。進まねーーー、が口癖になってた。

そのすぐあと8月頭のタイミングで廣瀨さんに京都で合同試着会のお誘いを頂きます。Pacla初の関西での試着会はメソも定番のシャツやニットを用意して、共に2日間沢山のお客様に試着していただけて盛況でした。そのイベントの後に廣瀨さんから、量産始めるなら今のタイミングからやってみては!と背中を押してもらったのです。

これまで作っていた服はパターンも自分一人で描いてきたのですが、すべて自分が縫う想定だったため全く仕様書、縫製使用を書き込んできませんでした。シャツを外部に量産依頼したことがないので人に伝える文がうまく書けません。

この問題も廣瀨さんに相談。パタンナーさんを紹介頂き、シャツサンプルとパターン(仕上がり線のみのデータ)さえあれば仕様書とパターンデータに仕様書き込みを依頼できると教わりました。仕様だけ書いてほしいなんて中途半端な依頼しても良いものか疑問だったので、それが解決してまずとても前進。

パタンナーさんに工場に依頼できる仕様書に編集してもらい、生田プリーツさんに先ずはサンプルを依頼しました。今まで自分が縫ってきたシャツと同じように作れるか確認するためです。

上がってきたサンプルを見たときは感動、自分が難しいと感じているディテールもあっさりやってきててこれが工場のクオリティかすげえ!となりました。そして量産。半端に余っていた生地在庫を全部渡して使い切れるだけ量産してほしいと依頼。裁断してみた数は30弱と少ないですが、依頼してから3週間以内に仕上げて頂きました。

この数自分で縫ってたら10月何もできず詰んでたし、お客様だけでなく店舗にも納品できてなかったかもしれません。

正確に言うと、これはあるあるだと思うのですが量産はサンプルと比べるとほんの少しだけクオリティにぶれが生じる箇所があり、それは今まで自分がゆっくり縫ってたから上手くやれていたディテールだと気づく点も多かったです。依頼する場合は誰が縫っても同じように縫える仕様と説明の考慮が必要と知りました。ぶれと言ってもそれも気にしているのは自分だけなわけで、商品の質はは全く問題無いという感覚も覚えました。結局はどう納得できる物にしていくのかだと感じました。シャツ以外は今後も自分で縫っていく予定ですが次の春もシャツは少し修正を加えて量産依頼をしていきます。

1人で縫ってきて直接お客様に特別なものを作る良さを知っているため、どうしても活動範囲から抜け出しずらくなっている複雑な気持ちもあります。ですがこの活動を続けていくことをもっと具体的に考えると(考えてなかった)少しずつ人の力を上手く借りる術を学んでいく段階に入ってると感じました。というかこの一件でまだまだ活動内容の改善できることいっぱいあるな、と元気出ました。この件でお世話になりましたすべての方々に感謝します。

生田プリーツという名前の通りプリーツ加工が本来得意な工場なのですが、社内に婦人服縫製チームがありそこで縫ってもらいました。社員さんは20代の方も積極的に雇用されていたり、先を前向きに想像して活動していく意思を感じます。

廣瀨さんはALLYOURSに所属している傍ら、自身のレーベルでオリジナル商品を展開しています。paclaはその活動の一部です。こちらもぜひチェックしてみてほしい。

ANOVではY'sのポリエステル100%フライスTee買ってとても気に入っています。最近はDKNYとか都市生活に適したスポーツウェア解釈のデザイナーズをセレクトしていて常に気になります。

METHOは最近Twitterでinstagramでは載せない些細な話をよくつぶやいています。気にしていただけたら幸いです。来月はRforDで展示会、12月は大阪展示会が控えてて、いまオーダー品を仕上げながら試作を考えたりしています!

今回登場人物が多かったけど最後まで読んでいただいた方ありがとうございました。また展示会のお知らせ頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?