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【リレー小説】第一弾 #6(飯田)

佐藤君の素晴らしいピッチングに目を奪われてしまった。彼の清々しい姿は、今までの悩みやプレッシャーが、どこか遠くへ吹き飛んでいくかのように、私の心を晴れやかにしてくれた。そしてイップスを克服し、中学の3年間ソフトボールに没頭したのだった。いつかこのことを佐藤君に話して「ありがとう」と伝えたい。

私は、中学の部活で燃え尽き、高校では、野球部のマネージャーになった。そこで、たまたま佐藤君と再会したのだ。私は勝手に運命を感じちゃったけど。

「毎日、朝も放課後も練習してるから時間がないのかも。」
サキは、納得していない様子だ。
「じゃぁ、急ぐからごめんねー!」
私は、そそくさとその場を離れた。

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